ギュウ・ナロタ
ギュウ・ナロタは幼少時の記憶がほぼない。特にいじめられて人に対して殺意を強く感じた時ほど記憶がない。幼少時に鮮明に覚えていることと言えばまだ大人よりも若い子供の自分が大人の、父親に馬乗りになって父親を血まみれにしていたことだ。父親はその時以来目は覚めず、その場にいたギュウの母親はギュウに向けて
「ば、化け物!殺さないで!」
ギュウの母親がかなり怯えていたことから母親に近づくとギュウは母親にののしられその場で意識を失う。自分が父親をボコボコにしたことは覚えておらずただ母親が当時の警察にギュウのことをいい、ギュウは中学生になるまではなぜか牢獄で暮らしていた。中学生になり学校に通うようになると面倒を見てくれていた保護者的な人がギュウに
「いいかい。ギュウ。どれだけ憎かったりいじめられたりしても君は殺意を抱いてはいけないよ。人に殺意を抱くと怖い君が出てきたなうからね」
ギュウの保護者的な人にギュウに言ったがギュウはこの時は「この人何言ってんだろ?」と思うくらいだった。ギュウが幼少期に父親をボコボコにしたことは半グレがギュウの家を襲ったということに警察はしていた。
だがエンドレアス学園に入る数ヶ月前にギュウは半グレに襲われ、半グレが近くを通りかかった人を殺すとこを目撃し、半グレに殺意を向けてしまった。ギュウが気づいた頃には人を刺した半グレはほぼ死にかけなくらいに顔面がこぶだらけになり両腕もほぼ紫色に変色していた。この一件によりギュウは自覚した。自分の中にやばい何かがいるんだ。だからあの人は僕は人に対し殺意を向けてはいけないと言ったのか。殺すとか口だけじゃなく心の底からくる本当の殺意を。
その時からギュウはおとなしくなり平和的解決にばかり力を入れる。自分の方が強かろうが言葉を巧みに使って自分の異能、敗北の効果を受けるまでにもちこむ。そういうスタイルで戦うことにしていた。だが戦闘は激化していくなか自分の異能が進化しようがそれが通じない相手もいる。自分の実力だってたかがしれていると。そして今ジーノルドがやられたことにより心の奥底からドス黒い何かが込み上げてきて自分じゃおさえきれないと確信し、今現在に至る。
マウタはギュウにダルマ状態にされ続けてから抵抗をすることをやめていた。
「ギュウが飽きるまで待つのです。今は耐える時なのです。頑張れマウタなのです」
マウタは自分にいいきかせていたが両腕両足を生やさなくなったマウタに対しギュウは次に首を絞めはじめた。




