サマとアーネ
サマはアリッサ家に帰っても嫌な思いをするだけならと思いアーネについていくことにした。サマは自分が家に帰らないことでアリッサ家は自分のことを探すようなら帰ろうと考えていたがアーネと共に過ごして数ヶ月、アリッサ家からの音沙汰はなくサマはアリッサ家を自ら見限ることにした。
サマとアーネはいつも真暗黒企業が声を上げるまで廃墟で会うことにしていた。
「それじゃサマ。君は私の配下になるってことでいいんだね」
「はい。私は一生アーネ様のために尽くします」
「そうかそうか。ではこれを君にあげよう」
アーネはふところから何かを取り出すとサマに渡す。それは狐の形をしたお面だった。
「実は私は個人的に私の配下を作ろうと思っているんだ。私の部隊。そこに君を入れてあげよう。これから君はそのお面の通り狐のコードネームをあげよう」
アーネはサマに言うとサマはアーネに渡されたお面をかぶり
「ありがとうございますコン」
「ありがとうございますコン?」
コンと語尾につけてサマが話すとアーネは驚きサマは
「狐のお面をかぶっているからコンって語尾につけてみたんです。どうですか?」
「面白いね。そのお面をかぶっている間はコンって語尾につけて喋れば?」
アーネに言われるとサマは首を縦にふり、そこからは狐のお面をかぶりアーネのために生きてきた。アーネが邪魔だと言ったやつには喜んで自ら手を汚しアーネの為に尽くした。
サマは自分の人生について振り返った後意識は今死にかけの状態に戻り、アリサを目の前に笑いながら
「サマ。なんでこんなくだらないことをしたんだ。確かにアリッサ家はあなたに酷いことをした。でも私はあなたのこと」
「ふ、ふふ。わた、しはアーネ、様に言われた、からアリッサ家を、滅ぼした、のよ。私怨がないと、言えば嘘には、なるけど私、からすれば、あんな家も、はや、ぐっ!」
サマは最後に大量の血を吐き
「あ、あぁ。アーネ、様、もっと、あなたの、お役に」
サマはそこまで言うとそのまま喋らなくなりアリサはサマが死んだのを確認した後にコウロとアザーの近くにまで移動するとアザーとコウロは泣きくずれながら
「バサラ。あんた、あたしなんかを、庇って」
「バサラ君。君はすごいやつなのにどうして、どうして!」
2人は遺体も残らなかったバサラが死んだ場所でないているとアリサは2人の頭を撫で
「君たちはバサラの分まで強く生きるんです。大丈夫。私がちゃんと代わりにケジメを」
「僕もいかせてください。お願いします」
アリサがバサラの仇を討つと言うとアリサはそれを首を横に振り「ダメです」と答えた。




