七刀極
「本気を出す?今までジウに手加減していたということか?」
「手加減していたというか最初に言っただろ?ブランクがあると。ちょうど体があったまてきたところだからの」
シデはかまえるとタカジウに一気につっこむ。
「馬鹿だな。今のジウに近づくことは自分から斬られることにひとしい」
タカジウはつっこんできたシデを縦に両断する。シデは斬られたようにみえたがタカジウはなぜかきった後にあたりを見渡す。
「なんだ今のは。斬ったのにまるで手応えがない。だが確かに今」
「そう焦らんでもいいよ。お前はわしには勝てん。絶対にな」
タカジウの真上からシデはタカジウの肩にかかと落としを決める。
「っぐ!」
「このお前の異能解放の世界でわしと踊ってもらおうか」
シデはタカジウに言うとタカジウはかかと落としを決められた逆の腕で剣を握りシデに斬りかかるがまたもシデの体は斬られてもタカジウは斬った感触を感じない。
「ちょこざいな!」
「ふん!」
シデはタカジウのふところに入りこみタカジウの体に数発蹴りをいれる。
「っぐ!」
「斬るところを間違えたな。わしの足を斬っておればここまでの攻撃を喰らわずに済んだのにの」
「うるさい!二の刀・斬撃刀!」
タカジウは斬撃を飛ばしシデは斬撃を避けたはずがタカジウの飛ばした斬撃はシデを追尾する。
「ほう」
「この異能空間、七刀極はジウの異能、七刀の全てが強化されている。斬撃刀の場合は対象に当たるまでどこまでも追い続ける。障害物を出そうともそれすらもきりさいてな」
「ならばこうするまでよ」
シデは逃げるのをやめ斬撃を蹴りでうけとめたあと2発めの蹴りで斬撃を無効化する。
「な、な!ありえない!さっきからおかしいと思っていたがどうやってジウの斬撃を!」
「このくらいの斬撃なら昔何度も体に受けたからの。死にかけたこともあったがこの程度のもんじゃわしを殺すことはできんよ」
タカジウは一度剣を鞘におさめると
「四の刀・領域刀」
タカジウはさらに一度深く息を吸い込むと剣を抜きシデに斬りかかる。シデはジャンプでその攻撃を避ける。
「ふー。一番厄介なのは回復とそれかな。今使っているやつはこの空間だと全範囲だろ?」
「ご名答。これまで使わざるおえないとは思わなかったがこれで確実にお前を殺す。空中に浮いたならそれで終わりだ。とどめをさしてやる」
タカジウは空中にいるシデを領域刀で斬るがまたも手応えがなくなる。
「な、」
「それは残像だよタカジウ。わしの異能を楽しんでもらえたかな?」
タカジウの背後にいつのまにが移動していたシデが言うとシデはタカジウの横腹を思いっきりけりとばした。




