囮
「ははは!ははは!オールマイティなんてそんな都合のいい異能があるわけないじゃないか!わしの異能はこれだよ!わし自身がキドウ・ライアックじゃよ!喜びのヨロはかりの姿。3つの感情がやられた時点でわしの異能は完全に復活する。わしの異能は喜怒哀楽の災害。こんな狭い世界じゃつかえん。そろそろ迎えも来るかな」
ヨロ、いやキドウは俺に言うと空間にワープゾーンのようなものが現れそこからアクツと犬の仮面をした女が現れる。あの犬の仮面、前と見た目がかわってないからおそらくマルだろ。
「やっと迎えにきたのか。ベルベが言ったとおりわしは起きたじゃろ?」
ベルベが言った通り?どういうことだ?
「そうだな。ベルベの言う通り貴様は目覚めた。だが僕達は君を外に出すつもりはない」
「・・・なんじゃと?じゃなぜわしを起こした?」
キドウはアクツにきくとアクツは
「別に僕達には貴様が目覚めようが目覚めまいが関係ない。貴様だけはここで殺す。それだけだ」
アクツはキドウに言うとキドウは「ほう」と言い
「喜ばしいのう喜ばしいのう。わしに勝つきでおるとはの。しかしお前が裏切るとは思わなんだのう。カナンの記憶じゃと貴様はアーネ様に従っていたように見えたが?」
「ふん。僕にも僕のやることがあるだけの話だ。それに命を助けられたのは事実。その恩は十分かえした。後は僕の好きにする。やつも了承済みだ。君もそうだろ。マル」
アクツは犬の仮面をかぶっていた女に言うと仮面をかぶった女は「そうね」といい、ゆっくり仮面をはずすと
「ショウ。今までごめん。でも私まだやることがある。今回は協力してほしい。お願い」
マルは俺に頭を下げる。頼まれなくてもこいつ殺す気でいるがな。
「ショウ・マスラギ。こいつは外に放つと大混乱を招くSランク異能を超えた災害ランクと呼ばれるもはや生きていると危ない存在だ。こいつはアクロバート大監獄の地下に投獄されていたんだが前の襲撃でベルベが回収してな。ベルベは奴の身体能力をかなりいじってある。異能はいじらなくてもいいらしい。奴の異能は世界の人間の感情をずだずだにするんだ」
感情をずだずだに?どういう意味だ?
「組織マーゼウスでやばいのはククルスではなくこいつだということだ。ククルスはうまい隠れみの。アーネ達の目的はお前に喜怒哀楽の3つの感情を殺してもらいヨロを目覚めさせることだった」
ククルスが隠れみのだと?しかも俺がいるのが当たり前のようにいいやがって。あいつは俺の何を知ってやがるってんだ。




