無駄な意地
「ふむ。ならば俺たちはさらにその2人の様子を見る見張りという名目でもダメだろうか?」
「だめだな。特にあのオードという女はもっとだめだ。やつはもとは暗黒企業の社長だったらしいじゃないですか。そんなやつ信用できません」
な、何でオードが暗黒企業にいたことを知っているんだ?そんな情報どこから。
「驚いているところ悪いけど僕らはもう子供じゃないんだ。ただ敵対心を剥き出しにして協力を断っているんじゃない。確かにあの時パラミアート学園を助けにこなかったお前らエンドレアス学園の生徒の手はかりたくない。だがこれはあくまで僕の意見だ。他の奴らがいいというなら考えてやっても良かったが残念ながら今の指揮権は僕にある。マダラカとクライスは今中で戦っているリーダーに許可をもらったから僕は仕方なく、ほんとーに仕方なく監視要員とかで置いてるんだからな!」
テントから出てきた男が言うとゼムは
「ゼウレさんよぉ。マダラカとかがいいなら俺とショウだけでもだめか?」
「ショウ、だと?あの噂のか?」
「そうだとも。そこにいるのは俺の親友にしてその噂とやらがあるショウだよ!」
ゼムは俺を指して言う。噂とか今はどうでもいいけどな。ゼウレと呼ばれた男は俺を見ると
「ふぅん。お前がショウ・マスラギ、ねぇ。僕には君が強そうには見えなさそうだけど」
ゼウレが俺にいうと近くにいたキリさんが剣を抜きゼウレの首もとに向ける。
「今の言葉。取り消しなさい。ショウさんを見た目で判断することは私が許しません」
「おーこわ。エンドレアス学園のやつはいきなり剣を抜いて脅すのか。何て連中だ」
「私に対する侮辱はかまいませんよ。今確かにあなたに剣を向けていますから。でもショウさんを馬鹿にすることだけは許しません」
キリさんはゼウレに剣を向けながら言うとゼウレは呆れながら
「こんなことで剣を向けてくるような人とはくんだりはできませんね。僕らの組織のことは僕らに任せて学園におかえりになったらどうですか?」
ゼウレはそれだけ言うと俺たちから離れて行く。
「本当なら穏便に済ませたかったけど仕方ないなー」
ゼムが俺にぼやいた後オードが俺たちに近づいてきて
「ショウ。それにアモウまで。何しにきたの?」
「選抜ランク戦は終わったんやけどな。マルが組織マーゼウスを調べたらいいって言うてたんや」
「マルが?帰ってきたの?学園に」




