選抜者
「はぁ。わかったよ。よく頼んでおくよ。後バルク。ここにいなさいよ。君を探すのも大変なんだからね。全く。せっかく案内役をつけてるのに案内役避けながら帰るとはね」
「知っているだろ?俺は指図されたりするのは嫌いなんだ。俺より弱いやつのな」
バルクは自信満々に言うとアリサ先輩はほとほと呆れた顔をしていた。アリサ先輩もそんな役回りばかりだな。
「最後の3人だがまずはフロン。お前だ」
「え?俺?なんでや?俺は全部負けたんやけど?」
フロンは驚いたような顔でアリサ先輩に聞くとアリサ先輩は
「君はアモウからの強い推薦だ。そしてアモウのやつは君を特別な枠として扱えと言っていた。だから君は11人目として扱う」
え?11人目なら別に後でもよくないか?
「気をとりなおして8人目、9人目はアンとキリサキだ。そして10人目はコウロ。この10人とフロンを入れた11人で真暗黒企業攻めを行ってもらいます。これにて選抜ランク戦は終了です」
アリサ先輩がそこまで言った後俺はアリサ先輩に真暗黒企業のことを聞こうとするとアモウが
「まちいゃショウ。わいらは今先にやることあるさかいそれが終わってからや。とりあえずは選ばれたやつ以外は帰ってもらおか」
アモウが言うと選抜ランク戦でおちた生徒達は講堂訓練所からでていく。選抜メンバーだけが残るとアモウが指をパチンと鳴らし辺りが戦闘空間?に包まれる。
「わるいなあんさんら。わいがフロンを推薦した理由はこのためや。こいつはフロンやない」
フロンを指差してアモウが言うとフロンは「え?」と言った後に
「何言うてるんですか。俺はフロン・テルタルですがな。何を根拠にそないなこと」
「根拠ねぇ。ま、簡単に言うたらこの空間はわいが異能で作りしたもん。殺意とかそんなもん微量でも感じれば感じとりやすくしてあるんや。なんかあったらのためにな。最初のショウとフロンの戦いの際はアーネのやろうにいっぱいくわされたけどなあんさんに関しては全然や全然。まるで殺意を隠す気がないみたいな感じやわ。姿形だけを変えることにしか意識してないからそうなるんや」
アモウがフロン?に言った後フロン?は「ふっ」と言った後に
「そうですか。お芝居をするのも面倒ですからいいですかねぇ。いや殺意を隠せないとは俺もまだまだみたいだな。だがすまないな。俺は人に化けることが多すぎた故に自分の姿はもはやわからん。名前で言うならそうだなカメレオンと名乗っておこうか」




