選抜ランク戦 2戦目
「よくわかっているなモルク」
「当たり前じゃない。好きな人のことを理解するのは当たり前よ」
ストレートに言うモルクに対し俺は照れる。何ヶ月か前に告白されてマルがいなくなってから2人の部屋になっているから正直きまずい。
「ショウ。私はいつまでも返事を待ってるから。今はマルを助けることが優先、それにウシロウのバカ兄貴も今はどこにいるかもわからないし。あんな兄でも生きていてはほしいわ。関わらないでほしいけどね」
「そうだな。あいつとはもう関わらない方が俺もいいとは思う。あいつはめんどくさかったからな」
俺はモルクに言うとモルクは「ふふっ」と軽く笑い
「ショウもそう思ってくれて嬉しいわ。ま、バカ兄貴はもう1人のバカ兄貴に任せるわ。後私がちゃんとショウの帰ってくる部屋、守っておくからちゃんとマルを連れ帰ってきなさいよね」
「当たり前だ。マルは俺たちのチームの仲間なんだ。必ず取り戻してみせるさ」
俺はモルクに宣言するとモルクは「頑張ってね」と言って俺のベッドから離れて行った。俺はモルクと軽く話した後疲れていたのかそのまま眠っていた。
次の日、俺は起床すると朝ごはんを適当に済ませ講堂訓練所に向かう。講堂訓練所に着くともう大体の選抜候補が集まっていた。
「大体集まりましたね。それでは今日2日目のランク戦をはじめます!今日と明日に関しては組み合わせはランダムです。それでは空間転移!」
壇上でしきっていたアリサ先輩が言うと俺たち選抜候補、壇上にいた生徒達は一斉に転移し、転移した先で俺の前にいたのはショドウ先輩だった。
「まさかショウ。お前と当たるとはな」
「俺もまさかショドウ先輩と当たるとは思わなかったよ。これはかなり苦戦しそうだな」
「はっ。よく言うぜ。俺様の異能解放をひきだした男がそいつに対して苦戦しそうとは。ま、全力でいかせてもらうぜ」
ショドウ先輩は俺に言うと手を前に出し
「異能解放、ハジメテノイチゲキ」
ショドウ先輩は異能空間に俺を転移させる。さてショドウ先輩の異能解放、ハジメテノイチゲキは初撃は必ず当たること。そしてショドウ先輩の攻撃は一撃一撃がかなり重い。どうしようか。
「俺様の一撃、この前と同じとは思うなよ!」
俺はショドウ先輩の攻撃、パンチを腕を前に交差させてガードしたが交差させた腕の片方の骨が多分いった。
やべぇな。確かにあの時とは段違いだな。
 




