とぎれる意識
「そんな!俺もマルをとりかえす手伝いをする!だから」
「だめですよ。ショウ。あなたは今は休むべきです。かなり無理をしたんでしょう。自分で気づいてないかもしれないでしょうけど足が震えているわよ」
俺はオードに言われ自分の足を見ると確かに震えていた。あれ、何で震えて、それに意識が、
俺はそのまま不覚にも意識を失った。
ショウが意識を失った後代わりに異能王がショウの体を動かしていた。
「オード。貴様の言う通り我は帰らせてもらう」
「ああ。頼むわよ異能王。あんたは必ずショウを守りなさい」
「ふん。当然だ。こやつが死ねば我も死ぬ。我は死ぬのだけは嫌だからな」
「そんなに死ぬのが怖いのね。異能王も。体などもともとないのに」
「死の概念そのものが恐怖である。それがわからぬか?まぁよい。我はこいつと部屋に戻らせてもらう」
異能王はモルクの肩を叩きながら言い、ショウの体でモルクと寮の部屋に戻った。
ショウ達が学園長室から出た後、数分後にゼムが入れ違いで学園長室に入る。
「よう。オード。お前のお気に入りやられたらしいじゃない」
「耳がはやいわね。それで?そんなことを言いに来たのかしら?」
オードはゼムに言うとゼムは
「は。お前が呼んだくせに嫌みかよ。で?何のようだ」
「あんたにはアモウの代わりをしてもらうわ。情報収集よ」
「俺が情報収集しに行けば守りが手薄になんぜ?いいのか?」
ゼムはオードに言うとオードはゼムを睨み
「私を誰だと思っているの?簡単にくたばりはしないわよ。それくらいわかっているでしょ」
「はいはい。わかってますよ。オードは異能も強いし実力もある。俺とは大違いで」
「・・・前々から思ってたけどあんたの少しふざけたところ気にくわないわ。私はあんたをこれでもかっているのよ?それにあんたいつの間に異能を変えたの?あんたの異能は」
オードがゼムに何かを言いきる前にゼムがオードの言葉を遮る。
「だめだよ。俺の本当の異能をバラしちゃ。俺の本当の異能を知っているのはNo.で生きてるやつだとオードとアクロバート大監獄に囚われていたあいつくらいなんだからさ」
「そうね。確かに安易に言うものではないかもしれないわね。あんたの本当の異能。あんたは実力はそこそこで異能で言えば化け物よ。私からしたらね」
「実力も褒めてくれよ。ま、情報収集はわかったとして何を調べればいい?」




