バルデンの依頼主
「俺の異能については喋った!だから俺のことは生かしてくれ!な!頼むよ」
必死に俺に頼み込むバルデン。確かに異能については言ったしこいつそんな強くなさそうだしな。
「わかった。お前を殺すのはやめよう。それで?お前の雇い主がいるとこ、ベルベのとこはまだか?」
「後数分歩いたら着きます!もう後はこの階段をのぼるだけです!」
バルデンは俺たちに言うとバルデンが指した方がくの階段を登り、のぼりきった後にあった部屋に入るとそこにはベルベではなく別の男が仁王立ちしていた。
「ふん。やはり金で実力を吹聴している奴など信用できんか」
「・・・おい。あいつはベルベじゃないだろ?お前嘘ついたのか?」
俺は一度バルデンを地面に叩きつけた後に胸ぐらを掴んで言うとバルデンは全力で首を横に振りながら
「だ、騙してなんかないよ!俺は依頼主のもとにちゃんと案内したよ!誰もそのベルベとかいうやつだなんて言ってない!」
確かにこいつはベルベとは言ってないな。俺が勝手に雇い主はベルベと思っていたがどうやら違ったようだ。
「アモウ。お前ここにマルが連れてこられたって言ったよな?」
「確かにわいはここにマルは連れてこられたいいまひた。でもその後のことに関しては何も言うてない。わいらがここに向かう道中で、あいつが、わいの親友がベルベをどっかに移動させたかもしれへん」
アモウが唇を噛みしめながら言うと仁王立ちしていた男が手を叩き
「はっはっは!関心関心。そこのやつはよくわかっているようだ。そうだ。確かにマルとかいう女はここに運ばれてきた。それでアクツ隊長が運んでいったよ。俺様はアクツ隊の隊員だよ。名前はブルックス・クロテという」
ブルックスと名乗った男は俺たちに名乗った後頭を下げる。ブルックスの特徴は上半身は無地の赤いTシャツ、したは黒い長ズボン。右腕には黒い線が2本入った感じの模様的なものが入れてあった。顔は片目を閉じ、片目を開け髪型はオールバックで背中あたりにまで長い髪をしていた。
「お前はショウとアモウだろ?隊長にお前らの足止めを言われてんだ。悪いけど相手をしてもらうよ」
ブルックスが俺たちに言うとブルックスはまずバルデンに近づき
「でもその前に依頼主を裏切った奴を罰さないとな」
「や、やばい!死ぬ!嫌だ!こ、こんなんついてな」
ブルックスの蹴りがバルデンに当たる前に俺は蹴りでブルックスの蹴りをとめた。




