マルを探せ
俺たちはボルゴ家の前にまで戻るとそこにマルの姿はなかった。俺とモルクは必死にマルを探したがマルの姿はどこにも見当たらない。一体どこに
「あんさん。やられましたな」
俺がマルを探していると俺の隣に急にアモウが現れた。
「やられたとはどういう意味だ?」
「言葉通りの意味ですわ。マルはさらわれたんやであいつらに」
あいつらがマルをさらった?何のために?まさか人質か?俺やペロちゃん、オードをおびきだすためのえさとして
「あんさんが考えてるようなことではないと思うで」
「は?何で俺の考えがわかるんだよ?言ってみろよ」
「考えんでもわかるわ。自分が強いおもてる人は人質のためにさらわれたとかそう考える奴らがおおかろ」
ふん。まぁ当たってるからいい。許してやるか。そんな問題でもないと思うが
「ならお前はわかるのか?何でマルが敵にさらわれたのか」
「そりゃね。わいはてんてんとしてまっからな。いやでも情報が耳に入ってくるんや。でも少し信じがたい話やからな。どうにもあんまいいたないな」
「別にマルに関しては言わなくてもいい。それは本人が話したい時に話せばいいからな。どこに連れて行かれたかを教えろ」
俺はアモウに言うとアモウはにやりと笑い
「せやな。ほんなら一緒に行こか。依頼はもう終わったんやろ?」
「そうだな。ボルゴレアは倒したしもう大丈夫だとは思うぞ。ウルシのやつは」
俺はアモウに話しているとモルクが俺に近づいてきて
「大丈夫ですわショウ。あんな馬鹿兄貴でも一応今は戦えない状況にしましたし襲ってくるほど馬鹿ではありませんわ。それに見た感じ敵の気配は感じませんしマルを助けに行きましょう」
何だいつから聞いていたんだと思うが多分マルがどこに連れて行かれたかあたりだろうな。多分だぞ。
「ほいなら移動しましょか。わいの異能でもうそこにつなげてあるから」
アモウは目の前に空間をつくりだしどこかとつなげる。敵だと厄介な男だが味方だと本当に使えるやつだな。
「こんなかに入ればマルがいるとこまで一瞬で行けるで。わいは先に行くから」
アモウが空間に入った後俺とモルクもアモウに続いてアモウがつなげた空間の中に入った。
アモウが繋げた空間から出るとどこかの廃墟ビルのような場所だった。
「ここはあの馬鹿ドクターのアジトや。ここにマルは連れてこられとる。ただ」
アモウが話している間に俺たちは敵に囲まれる。
「敵さんがたくさんおるけどな」




