マルの異能空間
「何!我の異能が効かぬだと!」
「当然。私の異能空間は触れたものを爆破する。それが敵の異能であろうと私の異能が優先される。だからこそ無駄だと言った。私の異能空間での異能など。特にお前のような異能はな」
マルは最後にクミサキの体に触れクミサキの足をまず爆破する。
「ぐぉあ!」
「変化。私の異能はこの異能空間のおかげで変化している。もともと私の異能は人には使えなかった。だがこの異能空間のなかなら私の爆破は人間にも使える。このようにな!」
マルはクミサキの残りな足も爆破し使いものにならないようにする。
「ふ、ふふふ。我も、どうやらここまでのようだ。我の異能には自信はあったんだが。いやはやこのような異能空間なら使えんな。悔いはない」
「本当?お前は悔いがないと言った。本当にそうか?」
マルはクミサキに聞くとクミサキは笑顔で
「もちろんだとも。ぬしのような敵わぬ敵に倒され我は本望よ。本当ならショウ・マスラギとも戦ってみたかったがいたしかたあるまい。我の弱さが招いたこと。さ、早くとどめをさすがいい」
クミサキはマルに言うとマルはクミサキの顔面を掴み、爆破させクミサキの顔面は黒こげになる。
異能空間を解除し、マルはショウたちを追おうとするとマルの前に新たに白衣を着た研究者のような男が現れる。
「いやはやクミサキのやつがやられるなんて。なかなかエンドレアス学園の生徒も捨てたものではないな、と言いたいところだがお前ならクミサキごとき簡単に殺せて当然だろうな。マル・マスル。いや1号と言えばいいのか?」
「・・・その名前は好きじゃない。それは捨てた名前。あなたはあの研究所の生き残り?」
「そうだとも。ハクノ・アクノと言えばわかるかな?このエリートな研究員でありながらエリートに戦闘もこなすまさにスーパーエリートな男だよ」
ハクノと名乗る白衣を着た男はマルに名乗るとマルは
「きつい。ショウ、ごめん。私ここまでかも」
マルはハクノに接近し、近距離での戦闘をこころみた。だがマルの攻撃は全て避けられハクノは避けながら
「ふむ。研究所にいたときより素晴らしい。この数年君が逃げたと聞いた時はこのエリートは流石に驚いたがどうやら逃げて正解のようだったね。このエリート。君の成長がとても好ましいよ」
「気持ち悪い。私はお前を君が悪いとしか思わない。さっさと私に負けて」
「残念ながら君ではエリートに勝てない。そして」
ハクノはマルの腹部を思いっきり殴り、マルは血を地面に吐きふらふらと後ろに下がった後腹部をおさえて地面に倒れた。
「それでは君を真暗黒企業に連れて行こう。そうすればあの研究者も喜ぶだろうからね!」




