テルべ・コテルド
ボルゴレアがヨンヨンを殺したあと、もう1人と向き合うコウテーは
「テルべ兄様。なんのつもりですか?」
コウテーは目の前にいる男、襟足が長く白髪の男、口には忍者がつけるようなマスクで口を隠している。
「コウテー。貴様はコテルド家の恥だ。兄様からの頼みで貴様を潰しにきた」
「へー。テルべ兄様如きが俺を殺せると本気で思ってるの?」
コウテーはテルべと呼ばれた男に異能で圧をかけるがテルべはコウテーの圧に耐える。
「ほう」
「貴様如きの圧でこのテルべ・コテルドがやれるとでも?異能解放」
テルべはコウテーに言うとテルべの異能空間にコウテーは転移する。
「兄様が異能解放を使えるとは」
「こんなものは序のくちだ。そら、お前の腕が溶け出しているぞ?」
テルべはコウテーに言うとコウテーの右腕は急に溶けて崩れだす。
「ぐうっ!」
「このテルべの異能を忘れたのか?」
「へ。何を言っているやら。テルべ兄様の異能は家にいるときは使っていなかったじゃないか。むしろテルべ兄様は監禁されていた」
コウテーがテルべに言うとテルべは
「貴様は何を言っている?テルべは貴様とはよく遊んでいたではないか」
「話があわねぇな。俺はテルべ兄様とは遊んだ記憶はねぇよ。少し遊んだ記憶しかな」
コウテーがテルべに言うとテルべは
「な、何言って?おかしいことを言うな。テルべはコウテーや他の兄弟とたくさん遊んだ覚えしかない。だからこそ貴様の異能にどれほどやられたことか」
テルべは頭を抱えながら言う。
「やっぱりテルべ兄様は悲しい男だな。昔から思ってたよ。兄弟とは遊ばせてもらえずただただ1人異能強化をされまくっていたテルべ兄様をみてな。おそらくだがテルべ兄様の異能は幻覚、しかもかなり熟練されたもの」
「その通り!このテルべの異能は幻覚!しかもかなりの強さだ!いつ幻覚にかかったかもわからないくらいにな!でも異能解放した時点では大体幻覚だとバレる。だがわかっていても攻略はできない。違うか?」
テルべはコウテーに言うとコウテーは
「確かにこの異能空間は強い。それは認めよう。だがな」
コウテーはないほうの腕でテルべに
「異能解放」
テルべの異能空間は崩れ去り、コウテーの異能空間へと作り替えられ溶けたはずのコウテーの片腕は元に戻る。
「そ、そんなばかな!テルべの異能空間が!」
「テルべ兄様の異能は強いが異能空間は強くはない。だから俺の異能空間で上書きできた」




