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最弱ランクの異能使い〜Dランク異能でも最強な件〜  作者: アークマ
5章 アクロバート大監獄編

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ハジメテノイチゲキ

 俺はショドウ先輩に近づいて近距離から殴りかかる。


「うぐっ!」

「おら先輩!どうした!反撃しないと何もできないぜ!異能解放を使うか?」

「つ、つかわん!俺様は、期待もしていない異能解放を使うなら、死を選ぶ」


 ああ。そうかい。簡単に死ぬとかいうのかい。ならな。死ぬ寸前にまで追い詰めてやる。人間結局最後は自分が可愛いもんだからな。本性がわかるだろうな。徹底的に追い詰めればよ!

 俺はひたすら先輩を殴る。殴る殴る殴る。先輩がぐずぐずの泣き顔になろうが関係ない。異能解放を使うまで心を鬼にしてボコりづける。反撃なんてさせない。


「早く異能解放をつかえ!死ぬぞ先輩」

「う、るせぇ。く、そ、がぁ。先輩、を、こんな、ぼこり、やがっ、て。絶対、ゆるさ、ねぇ、ぞ、ご、らぁ」

「うるさい!先輩は黙って異能解放と言えばいいんだよ!でないと俺は先輩が死ぬまで殴り続ける」

「は、はは。死ぬ、か。それも、悪くは、ねぇなぁ。けどなぁ、後輩に舐められっぱなしって、のもいやだから、なぁ。仕方ねぇ。やって、やる、よ。冥土の土産、ってやつ、だ。行くぞ、異能、解放」


 とうとう来るか。先輩の異能解放。一体どんなもんなんだ。

 俺はショドウ先輩の異能空間に転移し、先輩の異能空間の中でショドウ先輩は傷が完璧に完治していた。


「これが、俺様の、異能解放?な、なんて。何で俺様はバカなんだ。この異能空間でならば俺様は本当に最強だ。お前にだって勝てるぞショウ」

「ほう。なら見せてみなよ。その異能をよ!」


 ショドウ先輩は俺に殴りかかり俺はそれを避けようとするがショドウ先輩の攻撃は避けたはずの俺に必ず当たるように避けた俺の顔面をとらえた。


「な、ぁ」

「お前はこの力を使う決定打を俺様にくれた。だからこそお前に教えてやる。この異能空間、ハジメテノイチゲキの異能を。俺様がする攻撃の初めては必ず当たるんだ。パンチならパンチで1発、蹴りなら蹴りで1発カウントされる。だからこのように」


 ショドウ先輩は俺にパンチをくらわせた後次に蹴りで攻撃しようとしそれも避けたと思ったが脇腹に足がめり込むようにくらう。


「ぐふっ!」

「ありがとうショウ。お前のおかげで自信が持てた。これからは俺様もお前の力になろう」

「は、はは。そりゃあこころ、強い、な」


 こりゃやばい人を目覚めさせちまったかも、な。敵にならないよう気をつけねえとな。

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