ゼムの実力
「ショウ。わりぃけどさ今回は俺がやるわ」
ゴウの異能をものともせずにゼムはゴウの前に立つ。あいつ重力のいのうがきいてないのか?
「お前なんで動ける?俺の重力の異能で地面に頭をつける勢いくらいには強くしているはずだが?」
「んー。俺からすればちょうどいいハンデだしあいつが来る前の準備運動にはちょうどいい」
ゼムは腰にかけていたサーベルを抜くと一瞬でゴウの脇腹の肉を削ぐ。
「ぐっ!はやいじゃないか!」
「あ?なら俺にもっと集中させて異能かければいいじゃないか。でないとお前の全身の皮ははやくなくなるぜ」
ゼムは高速でゴウの肉体を刺しにかかるとゴウはゼムのサーベルを攻撃し、おりにかかるがゼムのサーベルは折れず
「な、」
「なめるなよ。そんな簡単に折れるものではないぞ」
ゼムはゴウのまた脇腹を抉った後に距離を詰めてゴウに殴りかかった。
「うぐっ!」
「どうした?こんなものか?準備運動にすらならんぞ?」
「だ、黙れ。俺の異能、重力で潰れてしまえ!」
ゴウがゼムに対し異能の重力を使い、俺たちに重力の異能の効果はなくなり動きやすくなる。
「ゼム。加勢するぞ」
「大丈夫よ。ショウ達は大人しく休んでな。こいつ如きなら俺だけで充分だ」
ゼムはさっきよりもかなり体を重くされているはずなのにさっきと変わらない動きでゴウに近づく。
「ば、ばかな!お前の体はさっきよりも重くしているんだぞ!なのになぜ!」
「この程度じゃ俺は潰せないしききやしない。君は本当に俺を殺す気でいるのかい?最初からマジでやらないと死ぬのはきみだよ?」
ゼムがゆっくり近づきながらゴウに言う。ゼムのやつこんなに強かったのか。もうゴウのやつ泣きそうになっていやがる。
「バカな。ばかなばかなばかな!こんなことが!俺の異能が効かないなど認めるものか!」
ゴウはゼムに接近しゼムに殴りかかるとゼムはゴウの攻撃をよけ、ゼムを殴ろうとした腕をサーベルできりおとす。
「うぐっ!」
「次でとどめだ。残念だよ。俺はまだ異能を使っていないというのに。本当に悲しいよ」
ゼムがとどめを刺そうとした時急にゼムは地面にひざまづく。
「命拾いしたね。ゴウくん」
ゴウに対し目の前に急に現れたワープゾーンのようなものから声がする。その声に俺とペロちゃんは驚く。この声は、学園のあの人の。
「やっぱりあんただったんだ」
「んー。そうだよ。賢い君ならわかるよね。ペーロス」




