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最弱ランクの異能使い〜Dランク異能でも最強な件〜  作者: アークマ
5章 アクロバート大監獄編

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ペロちゃんの喧嘩

「私の氷を簡単に砕くか。ならいくわよ!異能解放!」


 ペロちゃんは異能解放、氷の世界へカーメルを転移させる。俺は観客のような配置でペロちゃんの異能空間に転移する。


「これがお前の異能空間、そして足元から俺を凍りつかせていくというわけか」

「そうよ。これならあなたでも流石に死ぬしかないでしょ?」

「ふ、ふふ。なめられたものだ。この俺がこの程度で終わるなどと。あまり見せたくはないが異能空間には異能空間でしか勝てないからな。異能解放」


 カーメルが異能解放というとペロちゃんの氷の世界が消滅する。ば、ばかな!ペロちゃんの異能空間が負けただと!


「わ、私の異能空間が」

「はじめてか?自分の異能空間がやられるのは?よい経験だと思えばいい。俺の異能空間は少し特殊でな。相手の異能空間を必ず破ることはできるがだが俺が異能空間を使った場合刃物は使うことはできないし殺すこともできはしない。ただ死に近いダメージは与えられるがな。そしてこの空間ではな」


 カーメルはペロちゃんに殴りかかりペロちゃんをなぐりとばす。


「おのが異能を使うことができない。まさに殴りあいの世界よ」


 ペロちゃんはカーメルの拳を氷で防ごうとしたから逆に反応が遅れたみたいだ。


「い、今のはきいたわよ。だけどねぇ!」


 ペロちゃんはおかえしのようにカーメルに殴りかかる。


「この程度で私が負けるはずないでしょ!」

「ほう。いいパンチだ!だが俺だってなぁ!」


 ペロちゃんとカーメルで必死に殴りあい、勝利を確実なものにするために俺はペロちゃんに加勢しようとすると


「ショウちゃんいい!こいつは私がやるわ!ショウちゃんは休んで!」

「休んでって俺の方がなぐりあいは絶対に強い」

「いいの!こいつに勝てないようじゃ私はそこまでの女ということよ!」


 ペロちゃんはカーメルの拳をくらいながらも俺にいう。


「ふ。いい覚悟だ。気に入った!とことん殴りあおうじゃねぇか!」

「ええ。私のストレス発散に付き合ってもらうわよ!ザコ半グレ!」

「ほざけ!」


 ペロちゃんとカーメルは殴りあい続け数分後カーメルが地面に倒れ異能空間は消滅し、カーメルが倒れた後ペロちゃんも仰向けに倒れる。


「はぁはぁ。私の勝ちよ」

「は、はぁ。そう、だな。ちょ、いと、待て」


 カーメルはゆっくりペロちゃんに近づきペロちゃんはの顔に手を当てる。

 俺はペロちゃんにカーメルが触れる前に近づこうとしたがペロちゃんは首を横に振っていた。

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