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最弱ランクの異能使い〜Dランク異能でも最強な件〜  作者: アークマ
4章 職場体験編

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惨めなブラード

「わいたちがこんな、とこで、おわる、わけには」


 ブラードが倒れながら俺に言うと俺は


「残念だがお前はもう殺されるか。それとも捕まるしか選択肢はない。ま、諦めることだな」

「は、はは。甘い、やつだな。ここはわいが転移、させた、拘束、空間、やで」


 ブラードは天に手を掲げて何かをぼやく。なんだ?最後に神様にでも祈ろうってか?


「すまんな、2人とも。でもわいは、2人の為にも、恥をさら、してでも、生きな、あかん。許して、くれ。拘束、空間、解除」


 ブラードが言うと俺たちはまた光に包まれ気づけばアクロバート大監獄の前に立っていた。近くにブラードの姿が見えないかを確認したがブラードの姿はどこにもなかった。

 あの野郎うまく逃げやがったな。ま、いいか。あの状態ならしばらくは何もできないだろうしあいつ1人くらい生き残っていたところでもはや被害はないだろう。それよりも奴らのせいでだいぶ出遅れたな。アリサ先輩達無事ならいいが。

 俺は大監獄に入ろうとするとペロちゃんが


「ごめんショウちゃん。私あの状態を使うとしばらく戦えないから少し休んでから行かない?他の人達もだいぶ疲れてるみたいだし」


 ・・・確かにペロちゃんの言う通り他の奴らはかなり顔が死んでいる。ギュウとバサラ先輩は割と元気そうだが。


「はっは!君達元気がないな!どれだけボロボロになろうが俺たちは進まないと行けないのだ!」


 バサラ先輩はそうは言うが動こうとするとその場で倒れ込んでしまいギュウが


「はぁー。全く。バサラ先輩は無理しすぎだよ。すまないショウ。僕からも少し休憩を頼むよ」


 確かにブラードの仲間たちはまがりなりにも強かったからな。仕方ないか。


「わかった。なら少し休んでから進もう。みんなあまり無理はするなよ」


 俺が周りにいたバサラ先輩達に言うとみんな地面に寝転がってやすみはじめた。




 ショウ達が拘束空間から大監獄の前に戻った頃、1人別の場所に転移をずらしたブラードは


「はぁ、っはぁ。すま、ねぇ。アクテルにクレイダル。お前らの、仇を、うてずに、すまねぇ。いつかは、仇をとるから、それまでは」

「仇を討つ?貴様にそれはできない。貴様はここで死ぬんだから」


 ブラードは声のした方向を振り向くと背後から声のした男に口をつかまれもちあげられ


「ふごっ!」

「ショウ達の手柄をとるようで悪いがこれ以上暗黒企業に加担するものが増えるのは非常にまずい。だから死んでくれ」


 ブラードは男に口をつかまれた後体の水分を抜きとられそのまま数秒後に息だえた。

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