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「ようしってるなぁ。そうや。わいらは殺しのヴラッド組や。暗黒企業からの依頼であんたらを始末しにきたんや。なーに。悲しむことはない。かるく厄災にでもあったと思いながら死ぬといいですわ」
ブラードが右手を前に出し、左手で右手を攻撃する。
「それじゃばらけてもらおか」
ブラードの右手から血が流れたと思うとそれがかたまって俺たちに襲いかかる。
「この程度の攻撃私が凍らせるわー」
ペロちゃんはブラードの攻撃を凍らせるとペロちゃんが異能を使っている隙にヴラッド組の1人がペロちゃんに襲いかかる。
「じゃあまず君から死んでもらおうか」
ペロちゃんは攻撃してきたヴラッド組の男を凍らせたがヴラッド組の男はペロちゃんの氷を一瞬にしてきりさきそのままペロちゃんに攻撃する。
「わぁお!」
「これを避けるか。なかなかの強者だな」
男はペロちゃんの服を掴んでペロちゃんをどこか空間内の奥にまで連れて行く。
「ペロちゃん!」
「大丈夫ショウちゃん。ぱっぱっとやっつけるから他の人の相手任せたよー」
ペロちゃんはそう言って俺たちの見えないところにまで連れて行かれた。
「まず1人はばらけたな。しかし運の悪い。まさかヴラッド組で3番目の実力者、クレイダル・ダル。あいつは獲物を逃したことがないからね」
ペロちゃんなら負けることはないと思うが少し心配、だな。
「ふん。ペーロスが心配か。ショウ・マスラギ」
キーラが俺に聞いてくる。
「そりゃ心配だよ。あいつの言うクレイダルってやつがどれほど強いか知らないけど」
「なら行ってやればいい。その方があいつもやる気が出るだろうしな。ここはこの俺様がいれば安心だからさっさといけ。お前のチームメンバーもなんなら連れて行ってもいいぞ」
キーラが俺に言うと俺はマルとモルクを連れペロちゃんが連れていかれた方角に向かった。
ショウ達がペーロスのもとに向かった後ブラード達を前に残ったキーラ達は
「あららぁ。3人も行かせてよかったん?」
「あ?よかったに決まってんだろ。お前如き俺様1人で充分・・・」
キーラは急に口から血をながす。
「な、んだと」
「お前は組長に逆らった。もう死んでもいいねぇ。いや死ぬべきだねぇ」
キーラの背後には見知らぬ女が立っていた。
「この、俺様が、簡単に」
「まずは1人やな。いやいや調子にのってると早死にしますで」
ブラードはキーラにたいし笑いながら言った。




