ヴラッド組
警察の男が出て行った後アリサ先輩は
「すまない。急なことになってしまったが私達は急いで大監獄に向かう。大監獄にはこの大広間の奥から向かいます。一本通路だから迷うことはありません。私についてきなさい!」
アリサ先輩が言うとアリサ先輩の後に大人達が続き、大人達が行った後俺たちも最後尾から続こうとすると
「まちぃや。君らはここでしばらくわいに付きおうてもらうで」
最後尾にいた長い太刀を背中にぶら下げていた男が俺たちにいう。
「・・・何のつもりだ?」
「あんたらあほやろ。ここに集まった全員が正義の用心棒な訳ないやん。わいみたいな悪人に雇われた用心棒もおるよ。わいの頼まれた仕事はショウ・マスラギを含む学生達をとめること。アリサ・アリッサは対象外やから構わんと雇い主に言われとるんでね」
俺の足止めね。いや俺たちか。しかし1人でやろうなんざなかなかきものすわったやつだな。ここにはキーラやペロちゃん、バサラ先輩達がいるんだぞ。
「あなた1人でこのショウちゃんチームに勝てるのかしら?」
え?ペロちゃん待って。なんで俺をリーダーみたいに言うの?しかも俺のチームのメンバーはマルとモルクだけよ。
「はん。わいもそこまでバカじゃありません。わいは雇い主にこれもろうとるからな」
背中に長い太刀をぶら下げる男は自分のふところからキューブを取り出し叫ぶ。
「空間転移。この広間にいる奴全員や」
背中に長い太刀をぶら下げた男が叫ぶとキューブが光だし眩しすぎて目を閉じ、次に目を開けた瞬間そこには先程いた背中に太刀をぶら下げた男以外6人、男が3人と女が3人、合計で7人敵がいた。
「そんなら自己紹介しようか。わいの名はブラード・ヴラッド。ヴラッド組組長である」
背中に太刀をぶら下げた男が自分の名を名乗る。ヴラッド組、聞いたことねぇヤクザだな。
「ヴラッド組か。超武闘派で有名な奴らだ」
バサラ先輩が俺に言う。バサラ先輩は奴らのことを知っているのか?
「バサラ先輩はヴラッド組を知っているんですか?」
「ああ。知っているよマスラギ。俺は2年の時に修行のために犯罪者狩りをしていたんだがな。あ、ちゃんと犯罪者をかる許可は得たからな。警察の方から」
「うん。わかったから説明を続けてください」
俺は丁寧にバサラ先輩にかえすとバサラ先輩は
「ヴラッド組はイカれていることで有名なヤクザだよ。奴らは敵を殺す仕事しかしないんだ。他のヤクザは集金なりキャバクラやホストの護衛の仕事をするはずだがヴラッド組はそれを一切しない。ただ敵を殺すことだけを仕事にするマジにいかれたヤクザだよ」




