アクロバート刑務所 2
コウク先輩達と別れた後俺とマル、モルクの3人は
「これからどうするよ」
「どうすると言われても」
「そうですわね。とりあえず中に入りません?」
モルクが俺に言った後アクロバート刑務所の入り口付近にいた俺に誰かが抱きついてくる。
「シーョーウーちゃーん!」
誰が抱きついてきたかと思えばペロちゃんだった。
「ペロちゃん。お久しぶり?」
「久しぶりだよー。いやぁ大丈夫だった?いや愚問かな?」
愚問かなとは?どういう意味だ?
「ペロちゃん。それはどういう」
「ペーロスのやつが言いたいのはどこにも所属してない異能使いや半グレ、ヤクザどもに襲われなかったかってことだよ」
ペーロスの後ろでキーラがゆっくりと歩いてきて俺たちにいう。キーラもきたということはやはり最高戦力が集められているのか。
「もうキーラ。私とショウちゃんのあまーいひとときを邪魔しないでよ。彼女がいるくせにプライパシーとかデリカシーってやつがわからないのかな?」
「は!笑わせんなよ。ペーロス。お前にデリカシーもクソもないだろ。人のあまーいひとときを、というか空気クラッシャーだろうがお前はよう」
キーラはペロちゃんに言うと「きー!」と喚く。なんか古臭い悔しがり方だな。ペロちゃん。
「キーラ。襲われなかったかとは?」
「ああ。話がずれて悪かった。実は今回の職場体験。本当は職場体験じゃなくヤクザや半グレ、無所属の異能使い狩りなんだ」
職場体験じゃなかったのか。ならあの配置にも少し納得がいく。確かにテルベル社は人柄的にはよかったが学ぶとこはあまりなかったからな。失礼ながら。
「ショウにペーロス。俺様のような強者は特に犯罪のひどい場所や救いようのない会社に職場体験としてとばされた。そして俺様もペーロスも職場体験先を完全に破壊した」
キーラは俺に言った後にペロちゃんが
「そうなのよー。聞いてよショウちゃん。私職場体験先について早々ヤクザに売られそうになったのよー。そんな職場あっても意味はないと思って取引に来たヤクザごと職場先は氷漬けにしちゃった。てへっ!」
ペロちゃんはなぜか最後だけかわいこぶる。ペロちゃん。そんなことをしても可愛いというよりある意味恐怖しか感じないよ。
「俺様も職場体験先でついた瞬間拉致られそうになったからな。全員消し炭にしてやった」
キーラもやることはなかなかにえぐいな。ま、正当防衛の過剰版だと思えばいいか。
 




