シベリア組
「私の名はマーベ・アクロア。シベリア組のものだ。シベリア組はテルベル社に多額の金を貸していてな。返済日を過ぎても返しにこないのでここにきてみれば社長が逃げようとしていたからね。私の異能でこの球に封じこめさせてもらった。今からテルベル社の社員も封じ込めに行くところだ。君たちはテルベル社の者なんだろ?」
マーベと名乗った仮面の男は俺とマルに聞くと俺は
「生憎だが俺たちは職場体験にきただけの生徒。関係はないがでも社長を連れていかれるとこまるからとめさせてもらうよ」
俺はマーベに言うとマーベは不敵に笑いながら
「なんだ。何がおかしい」
「いやいや失礼。私が社長のマードドをただ封じこめただけだとでも?社長はこの球から出られても生きているかはわからないぞ?」
「借金の取り立てで借金を返させるつもりなら生かしてあるだろう。なんだ?殺してどう利用するんだ?」
「それは使い方次第さ。幸い社長の臓器は綺麗そうだからなバラせば高く売れるかもしれないからね」
そうなると確かにマードドは死んでいるかもしれないな。だがなんでそんな潰れかけの会社にわざわざ俺たちを職場体験に向かわせたんだか。教師の考えがよくわからないぜ。
「でもまぁ私も軽い準備運動しかしてないから少し物足りないしなー。相手してあげてもいいよ」
「そりゃいいや。俺も運動不足だしかるい運動をしたいからな。マル。お前はモルクが近くにいないか探してきてくれ。もし自分より強そうな相手にあったら」
「大丈夫。逃げてくる。ショウも無理しないでね」
マルはテルベル社から出て行くとマーベは
「お前、名前はショウというのか」
「ああ。そうだ。俺はショウ・マスラギだ」
俺は自分の名前を名乗るとマーベは仮面越しでは分からないが
「ふ、ふふふ!ははは!最高だよ。まさかここでショウ・マスラギに会えるだなんて。私は最高についている。それじゃいくよ」
マーベは服のポケットにマードドを封じ込めたという球を入れると俺に接近し、俺の体に突きかかる。
「しっしっし!」
「ふんふんふん!」
俺はマーベの攻撃を準備運動するかのように簡単に避ける。
うん。確かに早いっちゃ早いがこれならまだペロちゃんの方がかなり強いな。
「遅い!」
俺はマーベの攻撃の合間をぬってマーベの腹部を殴る。
「ぐっ!や、やるじゃないか。流石は裏の世界では有名なショウ・マスラギ。なかなかの手練れだな」
「そりゃどうも」




