アモウ逃亡
「アモウ君。多分この人はもう大丈夫。ただ」
「ただ何だ？」
ドルトールはアモウに近づき小さな声でアモウに対し何かをいう。
「そうか。わかったわ。ドルトールちゃんありがとな。ほなわいらは撤収しよか。痺れの方もなおてきたし」
「そりゃよかった。コウロのやつはどうする？置いていくのか？」
「あいつはまだ使えるからつれていきますわ。それにコウロもわいらと行動することでなんかあるみたいやしな。ほな行こか」
アモウは学園長室から出ようとドアを開けると学園長室の前でエンドレアス学園の制服を着た男がアモウたちを待っていた。
「ありゃ」
「斬りすて御免」
アモウ達を待っていた男は腰にかけていた剣でアモウを斬ろうとするがチージが男が剣を抜く前に男の腕を足でとめる。
「何だお前は。うちらこれから帰るんやし邪魔しんといてや」
「貴様！私は見ていたんだぞ！会長を倒すところを！よくも会長を！許せん。貴様らのような悪人はこのレクイ・エムルスが斬る！」
レクイと名乗った男。顔は普通の髪型は白でショートヘアー。両目とも閉じており、格好は制服、腰に少し長めの剣を装備していた。
「危ない人やな。腰に真剣装備しとるなんて。危なすぎやろ」
「悪人を斬りすてるんだから真剣が当たり前だろ」
レクイはアモウに言うとチージが前に出て
「隊長は休んでてください。こいつはうちがやりますから。後脱出ように空間つなげといてください」
「ほいほーい。わかった。ほんなら任せるで。コウロがきたらここにまたしといてー。あれくらいならチージちゃん1人で簡単やろ？」
「簡単だな。これくらいのやつなら」
チージはレクイを見ながら言うとレクイは
「貴様！悪人如きが私を舐めやがって！私は会長、アリサ・アリッサのチームメイトだぞ！会長が部外者が学園に来た際は手を出すなと命じられていたが会長がやられて黙っているだなんてチームメイトとしてそんなことありえないぜ！」
レクイは剣を抜いてチージに向けるとチージはアモウに
「なぁ。多少はやりすぎてもいいやろ？」
「かまへんで。わいらは正義の味方やないからな。悪人らしく堂々と悪いことしたらいいよ」
「ありがとな隊長。隊長のそう言うとこ好きだぜ」
「急に好きとか言うなや。照れんやないかい！」
アモウはチージの言葉に照れながら異能で空間に逃げ込もうとするとレクイがアモウに向けて剣を向け
「待てや！」
アモウに剣を向けた瞬間にチージはレクイの剣を足で蹴りおった。
