アカネ空間
「う、ぐ!な、んやこれ、は!」
「コウテー・コテルド。こいつはかなりつかえるわ。なんせこいつの異能には誰も逆らえないもの。1人に限定はされるけどね」
「く、なんで、わいの、背後に、急に」
アモウがひざまづきながらアカネに聞くとアカネはアモウを見下しながら
「それはね。この空間のおかげよ。この空間は私の都合のいいようになる空間。ある程度の制限はされるけどね。例えば今は私は異能は使えない。代わりにコウテーの存在を私が望んだ時に認知できるようになる。この空間は今そう設定しておいたの」
「っぐ。そんな、空間、が、できるなんて、勉強、に、なりまんな。でも、今回は、そろそろ、おいとま、させて、もらい、まひょか」
アモウは異能でアカネが作った空間から逃げようとするとボルゴレアがアモウの上にのり
「痺れときな」
「あがががががが!」
アモウはボルゴレアの雷パンチをくらい痺れてひざまづいた状態でピクピクと動く。
「逃すわけないじゃんばかねー。あなたが私のことを探っているのは知っているんだから。そんなやつはけしておかないとだめでしょ」
「は、はは。万事、きゅうす、かいな」
アモウが軽く笑いながらいい、アカネがアモウに近づき服からナイフを取り出すとアモウの顔に向けナイフで刺そうとするがアモウが刺される前にアカネがまたアカネの作った空間に現れた男によってふきとばされる。
「ナ、ナイス、タイミング。チージちゃん」
「全く。隊長のくせに勝手に殺されそうになるのはやめてよね。毎回助けるうちの身になってよ!」
「は、はは。チージちゃんがいるからわいも自由に動けるわけ、やん。チージちゃんはわいの、王子様やから、助けて、くれる、おもてたわ」
アカネの空間に現れたのはアモウの隊の隊員、チージだった。
「お前。ゆるさないわよ。私の顔を蹴るだなんて」
アカネが顔のほっぺたを真っ赤にしながらチージを睨む。
「ふん。その顔あんたにお似合いよ。それよりうちの隊長返してもらうから。ほら隊長、異能は使えるでしょ」
「は、はは。チージちゃんに隠しごと、は、できんな。今日は、帰らせて、もらうわ、アカネはん」
チージはアモウを連れアカネの空間から脱出する。
「おい。アカネよかったのかよ」
チージが去った後にアカネにコウテーが聞くとアカネは
「構わないわ。この空間から出れば敵は私の顔を忘れるようにしてあるから。この空間は私の都合のいいようにできてるからね。アカネ空間と命名しようかしら」
アカネはコウテーに笑いながら言った。




