フラワー・ワールド
コムは掴んだレイピアを溶かすとアリサはコムから距離を置く。
「ふ、ふふ!これ、で、あーしは形勢、逆転。あんたがこの、異能空間に、いる限り、あんたはもう、死体も、残らず、溶けるしか、な、ごふっ」
よろよろになりながらも立ち上がってコムはアリサに言う。アリサは不機嫌そうに
「本当は使いたくはありませんでしたが仕方ありません。私はこんなところで死ぬことはごめんです。それにあなたに私のこれを見せるのは嫌でした」
「は、はは。な、にをい、って。もう、どうにも、できない。ごふっ。はぁはぁ」
コムは血を吐きながら余裕そうにアリサに言うとアリサは
「あなた如きが異能空間をつかえるなら私にも異能空間が使えるとは思わないんですか?それに私はこの学園でまがりなりにも個人テンダーランク1位の女ですよ。ただねあなたみたいな素行不良な人、後私の異能空間は制御が難しいので個人的には使いたくはないんですよ。でもこのままでは死んでしまいまし、仕方ありませんね」
「よ、よまい、ごと、を。あーしは、もう、あんたさ、え、ころ、せれ、ば」
コムはそのまま地面に倒れ込む。
「どうやらこの異能空間、こいつも自分では制御できていないようね。普通なら気を失えば異能空間がとけるはずなのにこいつのやつはとけない。ということはどうやらこいつは捨て駒みたいね。本当にかわいそうな生徒。仕方ない。私が招いたことでもあるし、冥土の土産に私の異能空間の一部にしてあげる」
コムの異能空間の酸の液体がアリサに触れる前にアリサは
「異能解放、フラワー・ワールド」
コムの異能空間がとけ生徒会室は花一面の異能空間へと変化する。
「私の異能空間は入った時点でほぼ死は確定。と言ってもあなたは私の異能空間で生き続けるから安心しなさい」
アリサは倒れているコムに触れるとコムの体は異能空間のいちぶへと変化した。
「根性とくそみたいな人生の最後が私の世界の花になれるなんてありがたく思うことね。異能解除」
アリサが異能空間を解除すると異能空間はとけ、アリサは地面に座り込む。
「っ!はぁはぁはぁ。やっぱり、私の、フラワー・ワールドは制御が上手く、できないわね。人間の、存在を、花に変えたんだから、やっぱり異能を解除しても体にかなり負担が、くるわ」
アリサは地面に座り込みながら言うとアリサの前に空間が繋げられそこから男が1人でてくる。
「お、お前は」
「あんなやつでもやっぱつかえましたか。でたも予想通り死にはったか。コムはんは」
「お前は、この前、学園に来た、奴、か?」
「あら?聞いてへん?わいがアモウ・グルスやって?ま、ええわ」




