2人のバウアー
俺とペロちゃん、マルの三人はあらためてモルクとキリさんを探して山を降ったり登ったりし続けて数十分後、モルクとキリさんを探すのを諦めて一旦戻ろうとし、山を登って頂上を目指そうとすると俺たちの前にまた見知らぬ人が現れた。
「よう。あんたらうちのベールを可愛がってくれたやつらか?」
見知らぬ男は俺たちに話しかける。みためは2メートルくらいの身長に筋肉はなくまさに脂肪の塊といっていい感じのみっともない体をしていた。
「お前は誰だ?駄肉」
「初対面のやつに対し駄肉とは失礼な。まぁいい。こいつを探しているんじゃないのか?」
男は腹の中に手を突っ込んだと思うと腹にワープゾーン?みたいな穴が開きそこから人を取り出す。俺たちはそれを見て驚き
「!」
「驚いたな。やっぱりこいつはお前らが探していたやつか」
男が腹から取り出した人は俺たちが探していたモルクだった。しかもかなりボロボロにやられている。
「この女、やはり貴様らの探していた学生か。もう1人剣をふりまわす奴もいたがそいつも俺の腹の中だ」
男は腹を叩きながら言うが俺は男がモルクを持っている腕に殴りかかる。
「うおっと!」
「ちっ!」
思わずしたうちしてしまった。モルクをあんなボロボロにするなんて許せねぇ。
「うちの可愛い可愛い妹と遊んでくれた礼だよ。その怒った顔が見たかったんだ。ゲハハハ!」
体の体型のように気持ち悪い笑い方だ。
「さっさと攻撃してこいよ駄肉」
「ふん。生憎だが俺の相手はお前じゃない。こいつがお前の相手をする」
男はまた腹の中から人間を取り出すとそいつは取り出された瞬間に俺に殴りかかる。
「おっ!」
「かわされたか」
剣を俺に向けた男は俺に対し
「可愛い妹が世話になったな。俺様の名はシンク・バウアー。バウアー組三男だ。今腹から俺様をとりだしたこのクズみたいなデブはディブ・バウアー。俺様の弟、四男だ」
「兄貴ー。毎回毎回俺のことそんな紹介の仕方やめてくれよ。傷つくじゃないか」
駄肉の方のディブは兄貴の方であるシンク・バウアーに言う。シンクは体型は普通くらいの体型で筋肉はまぁまぁあり髪の毛は上にたってそこそこ生えている。服装はアロハTシャツを着て、腹部の筋肉を見せており下は黒の長いズボンをはいていた。
「ショウ・マスラギ、ペーロス・ロコ。お前らは俺様が斬る。確かに妹を可愛がってくれた礼もあるがそれは奴が異能にかまけてちゃんと修行してないからああなった。自業自得だ。俺様はただ強いやつと戦いたい。それだけだ!」




