氷の世界
「おい、長髪野郎」
ペロちゃんは俺に謝った後、コンバートルの方に向き言うとコンバートルは
「なんだ?氷の異能の姉ちゃん」
「私の異能を知ってるんだ。ふーん」
「そりゃあんたは有名だからな。ペーロス・ロコ。あんたはバケモンだって自覚した方がいい。そしてお前みたいな化け物を殺すのもまた化け物みたいな俺だよ」
コンバートルが言うとコンバートルの全身に風の刃のようなものが生成される。
「俺の異能は風を操ること。だからさっきの凍っていたやつも俺が異能で風の見えない拳を飛ばして砕いた」
風の異能とはまたやっかいな。
「へぇ。風の異能、ね。厄介ね。でもね。私怒ってるの。私はね。気に入った人が殺されるのは我慢ならないし、それにこれは私のせいで起きてしまったこと。自分のことも許せないわ」
「それに関しては感謝だな。正直風の刃で首をチョンパしてやろうと思ったけと俺は風の刃とばすのは得意じゃないんだよ。だから凍らせてくれてありがとよ」
「あんただけはすぐに殺さない。ゆっくり殺してあげる。ショウちゃん。見ているといいわ。これが異能を極めると発動できるもの。異能解放」
ペロちゃんが異能解放と叫ぶとタグラザキ山にいたはずが一瞬で氷の大地へと景色が変わる。
「ば、ばかな!そんな!ペーロス・ロコがこれをつかえるなんてきいて」
「そりゃそうでしょ。使ったのは2度目くらいだし。それに見た相手は必ず死ぬから。いや、正確に言えば生きてはいるけど決して私の異能空間から逃れることはできない。ということ」
ペロちゃんがコンバートルに言うとコンバートルの体は足の方から凍りついていく。
「な!」
「私の異能空間は生きて帰れる者はいない。これを知ってる人で生きてでられたやつはキーラくらいよ」
ペロちゃんは冷静にコンバートルに言うとコンバートルは自分の凍った足を切断し空中に浮かぶ。
「かっかっか!そりゃ相性が悪かったなぁ。俺は風の異能で空中に浮かんでいることができる。急に足が凍りだしたことには驚いたが空中に浮いていれば凍ったりはしな」
コンバートルが俺たちを空から見下しながら言うがコンバートルの体は足元から順に凍っていく。
「な!ばかな!俺は空に浮いているんだぞ!なのにどうして!」
「どんな異能であろうが私の異能空間、氷の世界に入った時点であなたはもう死んだの。私の視界から消えようが空に浮かぼうが関係ない。私が対象にした人は必ず凍りつく。でもバカね。空になんて浮いたら」
ペロちゃんは最後に笑ってコンバートルを見ながら
「全身凍りついた後完全に死んじゃうわよ」




