鉄球のサマ
俺たちはマダラカ達を置いて先に進みタグラザキ山を登っていると他の班の奴らが知らない奴に襲われているのを目撃する。
「かーっかっか!学生をいじめる仕事をくれるなんざ暗黒企業様はいい仕事をくれやがる!」
全身の肌が黒い男が巨大な鉄球を振り回しながらいう。
「た、助けてー!こ、殺される!」
「殺しゃしねえよ!俺は弱いものいじめが大好きなんだ。殺すなんてもったいねぇ!痛ぶって痛ぶって痛ぶり尽くしてこわしてやるよ!ぎやははは!」
あれは違う組のやつか。だが見捨てるのもあれだ。俺は鉄球を振り回す男の腹に蹴りをかます。
「いってぇ!誰だてめぇ」
「俺はショウ・マスラギだ。そこのやつと同じとこの学園の生徒だよ」
俺は追いかけられていた生徒の前に立つ。
「俺を誰だと思ってわかっての行動かよ。かっかっか!俺は鉄球のサマ。賞金稼ぎだ。名前くらい聞いたことあるだろ?」
鉄球のサマ?なんだその名前
「だっせぇ」
「あ?」
おっと思わず口に出てしまった。しかし俺1人ならどうにかなるがアンさんとかいると狙われたらやっかいだな。特にリノとアノーが。
「バカにしやがって。俺をこけにしたことを後悔させてやる」
「馬鹿だなぁ。後悔する暇なんてないよー。君は凍って死ぬんだから」
「は?」と鉄球のサマと名乗った男が言うとサマの背後には俺がよく知る女がいた。
「あ、ショウちゃんこんなとこにいたのー。もう探したんだから。こんなザコに構ってないではやく頂上に来なよー」
サマの背後にはペロちゃんがいた。
「ガキィ。今すぐ謝れば許してやるぞ。俺をザコと言ったことをなぁ!」
「えー。なんで本当のこと言ったのに謝らないといけないのー。事実じゃん」
「俺をイラつかせんのがうまいガキだな。今黙らせてやるよ!」
サマはペロちゃんに向けて鉄球を振るうとペロちゃんは「はぁ」とため息をついた後にサマの体を一瞬で凍らせる。
「は?」
「はぁー。私に触れられた時点でもう負けってわかんないのかなぁ。本当バカの相手は疲れるわ」
ペロちゃんはサマを凍らせた後、凍らせたサマの体を殴って砕く。サマの体が砕けた後首だけ地面に転がると
「こ、んな、馬鹿な、こと、が」
「残念だけど君より強い人はいくらでもいるよ。あ、弱いものいじめが趣味らしいからそんなことくらい知ってるかごめんねわかりやすいこと聞いてさ」
鉄球のサマと名乗った男は最後にそれだけしゃべると何も喋らなくなった。




