ショウハーレム
「私の異能わぁ。完全治癒、パーフェクトヒールでねぇ。どんな傷でも2、3時間寝ていれば治せるわぁ。どんな状態異常にかかっていようとねぇ」
マキちゃん先生は自分の異能について説明する。なるほど。俺の痺れを早く治せたのもマキちゃん先生のおかげか。
「あ、そう言えば私はあなた達にちゃんと自己紹介してなかったわねぇ。多分モルちゃんとぉマーちゃんは知っているでしょうけどぉ。私の名前はぁ。マキ・キマス。異能ランクはBランクよぉ。25歳の女性で絶賛彼氏募集中よぉん」
彼氏募集中とかまで言わなくてもいいと思うんだがマキちゃん先生。
「ちなみにぃ。悪い子はぁ。タイプではないからぁ。ごめんねぇえーと、ショウちゃん」
告白してもないのにフラれたし。
「先生。私はもう治りましたから帰りますわ。ありがとうございましたですわ」
「大丈夫よぉ。怪我人や具合の悪い人を治す為にぃあるのが保健室だからねぇ。いつでも来ていいわよぉ」
俺たちは保健室から出る前にマキちゃん先生にお礼を言って保健室から出る。
「ショウ。今度から私に異能を使う際には反動もあることをちゃんと教えてほしいですわ」
「わ、悪かったよ。気をつけるよ」
ん?待てよ使う際?
「俺またモルクに異能を使わないといけないのか?」
「それはもちろんですわ!私の夢はテンダーのトップにたちトップの企業に選ばれることですわ!」
へー。モルクはトップの企業に選ばれたいのか。でもテンダーのランク戦は学園長が今年からなくしたって聞いたはずなんだがさっき先生もテンダーランク戦は1学期末とかにあるって言っていたなぁ。
「ショウ。あなたは知らないかもしれませんがテンダーランク戦廃止に関してはかなりの批判を受けたから1学期末とかだけにやることになった」
マルが俺が思っていた疑問について説明してくれる。
「へー。そうなのか。ところで今更なんだがモルク達俺と一緒に帰ってもいいのか?」
「は?なんですかそれ?私とマルに喧嘩を売っていますの?」
モルクは異能で石を手につくり俺に殴ろうとする。マルもマルで睨みながらモルクに「モルク。私も石欲しい」とねだる。怖いからやめてください!まじで!
「だ、だって昨日あんなことがあってなんか手のひらがえしみたいでさ。そ、それにお前らみたいな可愛い子が俺と帰るだなんて」
正直2人は俺からすれば高嶺の花だ。そんなことを思っているとモルクは
「私は別に気にしませんわ。それに昨日のことであなたが怒っているのでしたら私があなたの命令を1つだけうけてあげますわよ。私からしてもたしかにむしのいい話だとは思いますから」
モルクは俺に言うと俺はどうしようかなと考えていた。




