放課後
俺はマルと寮に戻ろうとマルに声をかけるとマルは
「ショウ待つ。保健室にモルクを迎えに行く」
「そ、そうだな。しかし俺も行ってもいいのか?」
「ん。むしろ連れてこいと言ってた。だから一緒に行く」
「あ、ああ。わかった」
モルクのやつ、まさか俺の異能の反動について説明しなかったから怒っているのか。仕方ないか。説明不足であった俺も悪いからな。保健室に向かうか。
俺とマルは訓練所から出て保健室に向かう道中、マルが
「ショウ。あなた強かったのね」
「強かった?なんのことだ?」
「さっきの訓練。私キリサキに負けた。でもあなたは普通にキリサキに勝った」
ああ。そのことか。たしかにキリサキは強い方だとは思うが俺からすれば別にあれくらいは造作もない。あまり目立ちたくはないから上級生に目をつけられた場合はめんどくさいからな。だからあの電撃を使う奴に負けたんだぞ?別に普通に勝てたからな!
「ショウ。異能で自分の身体能力強化したのか?」
マルが俺に聞いてくると俺は
「いや。別に身体能力は強化してないよ。生きていくには必要だろ実力が。だから地道に鍛えた。俺の異能は俺自身を鍛えられないからな」
「そう。私もキリサキみたいにあなたに興味が出た。あなたある意味面白い奴」
マルが微笑みながら俺に言う。マルって笑うと意外と可愛いんだな。意外とって失礼かもしれないが。
俺とマルが話しあっている間に保健室にまで辿り着く。保健室に着くと俺は保健室のドアをノックする。
「先生。いるんでしょ?」
「あらぁ。その声は昨日来た悪い子の生徒ねぇ」
な、なんで声で俺だとわかるんだ。怖いんだが
「入るならぁ入りなさぁい。用事がなければ保健室にはこないでしょぉう。それともぉ保健室にまで冷やかしにくるよぅなマジに悪い子になったのかしらぁ?」
「は、はいります。失礼します」
俺とマルが保健室に入ると保健室の先生、マキちゃん?先生が
「あらぁ。あなたはモルちゃんのチームの子ねぇ」
「そう。先生。ショウもチームメイト。それでいてリーダー」
マルがマキちゃん先生に言うとマキちゃん先生は「あらぁ」と口に手を当てて驚き
「あなたがリーダーなんだぁ。あなたの異能ランクDランクなんでしょう?そんな子がリーダーでいいのぉ?モルちゃんにもちゃんと承諾を得たのかしらぁ?」
マキちゃん先生が言うとモルクは保健室のベッドから起き上がって来て
「ええ。彼はリーダーで申し分ないですわ先生」
「あらぁモルちゃん。もういいのかしらぁ?」
「ええ。先生の異能のおかげですわ」
モルクはマキちゃん先生に頭を下げた。
 




