デパートの異変
武器屋から出て他の店に寄ろうとするが俺はあることに気づく。
「なぁ。キリさん、アンさん、モルク。何か店が妙じょないか?」
「妙?何が妙なんですの?」
モルクが俺に聞いてくる。
「デパートってこんな静かなもんか?しかも今日は土曜日。こんな静かなわけがないだろ」
俺たちが先程武器屋から出たあとやけに他の店がしんとしていた。
「うーんあんまこないからわからないものだけどこうじゃないんですの?」
「デ、デパートな、なんですから、し、静かなのは、た、確かに、ぶ、不気味です、ね」
アンさんも俺に言うがモルクはおかしいと思ってないらしい。そうか。モルクはあんまりこういうとこ来たことないんだったな確か。
「そうですね。武器屋を出たあたりから私も不気味だとは感じていました。確かに人がいなさすぎる。ですがなぜか数店舗店は開いている。そこに行ってやんでこの状態なのか聞いてみましょう」
「そうだな。俺はさっきの武器屋に戻って情報を集めてくる。奴らも何か知っているだろうからな」
俺はモルク達とわかれて1人で先程の武器屋に向かうと武器屋は悲惨な状態になっていた。
「な、なんじゃ、こりゃ。し、死体が」
アクラトスのやつまで死んでやがる。俺たちが離れてからまだ数十分しか経ってないのに。一体誰が?
「おや。お仲間かな?」
「!」
急に背後から誰かが俺に斬りかかる。こ、こいつ。気配に気づかなかったぞ!
「今のを避けるとはなかなかやりますねあなた。さては暗黒企業とやらの中枢に位置する人かな?」
「暗黒企業なんかに入ってないよ。こちとら普通のかよわい学生だよ」
「ふふ!面白い冗談を。普通の学生が俺の攻撃を避けられるはずがない。そこの暗黒企業の末端か嘘をついて暗黒企業の人間と名乗ったのかわからんそいつも俺に簡単にやられたぞ」
急に俺に攻撃してきた髪の毛が緑髪で目のとこに変な傷があるやつがいう。目にばってんと丸とかこいつ。
「変な目のやつだな」
「変な目、だと?おまえを俺をそんな変な目で見るのか?この目の傷を見て。そうかそうか。よし」
緑髪の男は俺に急接近し刃物で攻撃してくる。気配には気づかなかったが正面にいるならこんな奴の攻撃いくらでも避けられる。
「おまえは俺をバカにした。このデパートにいる奴らと同じで。リーダーには悪いが俺の判断でこいつも消させてもらおう。もしかしたらおまえは俺たちの聖戦の邪魔になるかもしれないからな」
聖戦?何のことだ?こいつらを殺したことに関係あるのかそれは?




