アスカルト・カルル
コンジキがアオについて行くこと数分、アオは急に現れた扉の前でとまる。
「この店、不思議な感じでしょ?急に扉が現れたり歩いても歩いてもきりのない感じの道のり」
「そうですね。最初は降って下に降りて行く感じだったのに今はただひたすらまっすぐ道に進んでいた感じですから」
コンジキは道のりの感想を正直に言うとアオは
「これも私達の仲間の異能よ。このバカがあなたに会えたことはたまたま。そしてお嬢があなたと会えたのはお嬢はなんというか直感的なものが鋭くてこの迷路みたいな道でも人がいる場所がわかるの。異能ではないわよ。お嬢の。とりあえずリーダーの部屋に着いたからリーダーに詳しいことを聞いてね」
アオが扉を開けるとそこには最初に店に入って会った幼い子とかなり老けている白髪のおじさんがいた。おじさんは腰が悪そうにおさえながら杖を立ててゆっくりとコンジキとアオの近くにまで歩いてくる。
「おー。アオちゃん。その子が迷い人かな?」
「はい。リーダー。名前は確か」
アオがコンジキの名前をいう前にコンジキが
「はじめまして。俺はコンジキ・モールと言います」
「これはどうもご丁寧に。わしはアスカルト・カルル。この組織のリーダーじゃ。組織名は決まっておらん。ただデパートに恨みがあるものが集まっておる」
アスカルトと名乗ったおじいさんはコンジキに言うとコンジキは
「この組織はデパートに復讐するために存在しているんですか?」
「そうじゃ。ここで働いていたもので理不尽に辞めさせられた者や転職がままならないものがここに集まっておる。後はろとうに迷っておったもんをわしの自己満足で助けたものたちがわしに力を貸してくれておる。わしの目的を知っても尚な」
アスカルトはコンジキに言うとコンジキは
「その。アスカルトさんの目的は?」
「わしの目的か?わしの目的はこのデパートを綺麗にすることじゃよ。不要な貴族どもや安い商品を高値で売るような奴らを殺してこのデパートを綺麗にすることじゃ」
アスカルトの目的はデパートの貴族達や悪徳商売をする人らを追い出すことと聞いてコンジキは
「それはとても良いことかもしれませんがやり方的にはどうするんですか?」
「やり方?何を言っておる。言ったであろう?殺しておいだすと」
「さ、流石に殺すのは」
コンジキはアスカルトに言うとアスカルトは
「お前さん何を甘いことを言っておる。貴族の奴らはクズなんじゃ。死んで当然。お前さんにもそれなりの復讐心があるからこそ店に入れたはずなのに。やつの異能がいかれたのか?」




