コンジキ・モール
ショウ達が土曜日に出かける前の前日、金曜日にアクロバート街のデパートで働いていた少年、コンジキ・モールという金髪で性格がおとなしめの男がいたのだがコンジキは働いている店で問題を起こし、その日くびになってしまった。コンジキはデパートをフラフラ歩きながら次の就職先を探していた。
「はぁー。店長もひどいよなぁ。せっかく俺が異能の電撃で電化製品に電撃をぱぁーんてぶちこんでなおしてやろうと思ったのに威力高すぎて電化製品壊したからくびなんてよう。まぁ壊したのは高いやつだしそれに10台も壊せばさすがにくびにされるか」
コンジキの異能は電撃。その異能を使って家電の電気が入らなくなったものに対し電撃を流して使えるようにするといったものがコンジキの主な仕事だった。そしてコンジキには電撃の異能以外は突発した能力があるわけではなく、頭がいいわけでもないし、運動ができるわけでもない。それに電化製品の知識があるわけでもないからただただ電撃をぶちこむようなことしかできなかった。
「これからどうしようかな。俺これといって取り柄もないし。就職も、面接は弱いからなぁ。今辞めさせられた会社は学園が推薦してくれたからいけたわけだし。生きていくためにはどうしようか」
コンジキは数分後デパートをフラフラ歩いていると一つの怪しい店を見かける。デパートにはそぐわない明らかに怪しい雰囲気の店。なぜなら店名にフクシュウと書いてあったからである。
「な、なんでこんなフクシュウなんてはっきり書かれた店が」
コンジキはフクシュウと書かれた店の前で驚いているとたまたま通りかかったおじさんが
「おー。若いの。どうしたんじゃ。キューさんの店の前で止まって」
「キューさん?店長の名前は知りませんがこの店は何をする店なんですか?フクシュウと書いてありますけど」
コンジキはおじさんに聞くとおじさんは
「この店はキューちゃんがデパートでの悩みについて真剣に考えて対策してくれているんじゃよ。気になるなら入ってみたらどうじゃ?」
おじさんはコンジキには店の説明をした後にゆっくりと他の店に入っていく。
コンジキはかなり気になったのでフクシュウと書かれた店に入ると若い女の子、特徴は体はかなり小柄でまだ幼い感じの子。紙の色は水色で服は水色のワンピースを着ていた。
「あ、おとーさん。またあたらしいひときたよ!」
水色の髪の子がデパートの店に入って行くとコンジキもその子の後を追った。




