ギュウに相談
午前の授業は適当に流して昼になると俺はギュウと昼飯を食べるために購買に向かうのだが
「ギュウ。俺お前に相談があるんだ」
「え?ショウが僕に相談?」
ギュウが俺に驚きながら聞きかえす。なんだよ。俺だって人間だから悩みくらいあるに決まってんだろ。
「とりあえず購買で昼飯を買ってから屋上で話そう」
「わかったよ。それじゃ購買で飯を買おうか」
購買で俺はカレーパン、ギュウはクリームパンを買って屋上で食べながら話す。
「なぁ。驚くなよギュウ」
「ん?そんな驚くような相談なの?」
「ああ。俺昨日モルクに告白されたんだ」
「・・・え?」
俺がモルクから告白されたことを言うとギュウは驚く。
「な、なぁ。告白ってあの告白か?だ、男女のやつの」
「ああ。男女の方のやつだ」
「・・・なんで僕に相談するの?」
なんで僕に相談するってそりゃ俺の男友達お前しかいないし。
俺がギュウに言った後に屋上のドアが勢いよく開いて
「話は聞かせてもらったよショウ!」
屋上の扉を勢いよく開けたのはリノとアノーだった。2人は決めポーズをとりながら俺たちに近づいてくる。なんでこいつらここにいるんだ?
「全く。恋愛相談ならクラスメイトである僕に話してくれていいじゃないか」
決めポーズでいうリノ。
「ショウ君。このアノーにその女性を紹介しろ。この筋肉美でアノーがおとしてやろう」
上着の制服を脱いで筋肉を自慢するアノー。
こいつらは何がしたいんだ?
「・・・一応聞くけど2人はなぜここに?」
「僕とアノーは遠足の班でショウと一緒だろ?だから仲良くなりたいと思ってね」
「お前は俺に恨みあったんじゃねぇの?」
俺は2人に言うと2人は顔を合わせた後に軽く笑う。その後にギュウは俺の肩を叩いて
「ショウも変な奴に好かれたね」
「わかってくれるかギュウ。流石は親友だ」
俺がギュウに言うとリノは
「変な奴はアノーだろ?」
「ふっ。決めポーズをとる変態が何を言う。アノーは普通でお前が変人だよ」
リノがアノーに言った後にアノーがいい返すとさっきまで笑っていた2人が睨み合いながら舌打ちする。
俺はなんでこんな奴らを同じ班にしたんだろうか?
「ショウ。恋愛話は今度にしておくか。この2人がいるとある意味ややこしいからな」
「そうだな。とりあえず飯を食うか」
俺とギュウは昼飯を食べた後にいつまでも睨みあいながら舌うちしているリノとアノーを放って教室に戻った。




