土曜日の予定
「大丈夫だキリさん。あなたは強くて美しい。俺になんかは勿体無いくらいさ」
「ショウさん。本当のことを言ってください。私なんてそんな可愛いくもありませんし筋肉が多い女ですし女子力とかあるわけではありません」
女子力を言われてもな。それを言うならモルクも正直に言えばないし、むしろ暴力的だ。それにアンさんは怒らせるとマジで怖い。普段はおとなしい性格だけど異能のせいなのか怒ったらマジで怖い。俺に好意的なので1番まともなのってキリさんじゃね?今よーく考えてみたら。
「とりあえず今週の土曜日は出かけるなら4人でね。わかった?」
俺はモルク、アンさん、キリさんに言うと3人とも仕方ないといった雰囲気で首をたてにふった。1番妥当な案だと思うけどなー。
俺とアンさん、キリさん、モルクの4人は1年生訓練所から出てそれぞれ寮の部屋に戻る。俺とモルクは一緒な部屋だが。
「ショウ。今日はいきなりワガママを言ってすいませんでしたわ」
モルクが部屋に向かう道中で俺に頭を下げる。
「別に構わないけど最近どうしたんだ?なんとなくだけど俺がお前の、モルクのクソ兄貴ぶっとばしたあたりからモルクの様子がおかしいぞ」
「・・・そう、ですわね。はっきりいった方がいいですわよね。いつまでも顔を赤らめて恥ずかしがったりとか私らしくありませんわ。この感情は多分きっとそうなんでしょうから」
「?一体なんの話だ?」
俺はモルクに聞くとモルクは何か覚悟を決めたかのように
「ショウ。部屋の近くにまで来ましたが少し、学園の裏側を歩きませんこと?」
「・・・正直なところ休みたいんだが今でないとダメなのか?」
「はい。2人きりで話がしたいですわ」
「ここじゃダメ?」
「雰囲気もクソもないのでダメですわ」
雰囲気ってなんの話をするんだ?キリさんとかアンさんにあまいとかか?んー。わからん。わからんがモルクの顔がしんけんだからな。
「わかった。それじゃ学園の裏側をプチデートと行こうじゃないか」
俺は洒落た風に言うと前みたく顔を赤らめるかと思えばモルクは軽く笑いながら
「プチデート。そうですわね。では参りましょうかですわ」
俺とモルクは学園側に向かって歩いて行き、学園の裏側というか校舎裏にまで着くとモルクは一息ついた後に
「ショウ。これは本気の話ですからマジに聞いてくださいですわ」
「ん?ああ。わかったよ。それで?」
「私はショウを1人の男として好きだと思いますわ」




