アワロからの情報
「はっはぁ。ショウとの戦いに集中したかったのもあるがなぁ。戦闘空間じゃ聞かれるかと思ってよぉ」
聞かれる?戦闘空間で?俺とアワロしかいないのにか?
俺が1人で思っているとアワロは俺の耳もとで
「空間の異能を使う奴が学園にいつきてもおかしくない。だからこそ戦闘空間はあまり内緒な話をするのには向いていない」
なるほど学園長の言っていたやつのことか。それなら了解だ。
俺はアワロとともに1年生訓練所からでて学園の校舎裏に向かう。奇跡的に校舎裏は誰もおらず俺はアワロに聞く。
「アワロ。ここなら大丈夫か?」
俺は一応アワロに確認する。こいつの異能は敵意を感じる異能。だからこそ索敵にもつかえると思ったからだ。
「ああ。ここなら大丈夫だなぁ。それで情報を話すがよぉ。くれぐれも内密にな」
「もちろんだ。それで、情報は?なんの情報なんだ?」
俺はアワロに聞くとアワロは
「・・・学園によぉ。学生じゃないと思うんだがよぉ。暗黒企業と内通している奴がいやがる。間違いない」
内通者か。そうでないとこの前のクルガの襲ってきたタイミングにも合点がいく。意図的に3年生のチームランク戦の時期を狙ってきたからな。
「内通者については俺は講師をしながら調べているがよぉ。なかなかしっぽがつかめていねぇ状態だなぁ。ただ情報を流していると考えればおそらくだがショウ。お前も狙われる」
俺も狙われる、ねぇ。個人のテンダーランクに入ったからか?
「お前とギュウってお前のクラスのやつは目立ちすぎたなぁ。キリサキってやつは狙われるとしてもスカウトだろうなぁ。ショウとギュウは将来性が怖いから排除という感じらしいぜ。うちの企業のやつが調べた限りはよぉ」
排除か。排除ねぇ。やってみれるもんならやってみてほしいもんだ。どんな手を使ってこようが俺は普通にいい企業にはいるために学園生活を邪魔しようもんならそいつは逆にぶっとばしてやるさ。
俺が握り拳をぐっとしているとアワロは
「それとこれはもう一つの情報なんだがよぉう。奴らの次の狙いは学園行事、1年生の遠足らしい」
遠足の時に襲ってくるというわけか。成程。だから委員会で護衛の話をしていたのか。
「これについて詳しく知ってるのはよぉ。学園長と3年のアリサ・アリッサだけだ。他の教師は信用ならねぇからよお」
確かに内通者がいるならそうなるかもしれんがアリサ先輩にしか言ってないのか。3年生の方は。
「だから遠足の時は気をつけとけよ。俺が心配するたまじゃねぇと思うけどなぁ」
「そうだな。感謝はしておくよ」
俺はアワロに言うとアワロは1年生訓練所に戻り、俺は寮の自分の部屋に向かった。




