アンさんの狂愛
午前の授業が終わった後、俺はギュウがくる前にクライスの席に向かう。なぜなら朝の時の文句を言うためだ。
「クライス!お前なんで!」
「まぁまぁそうおこりなさんな。イケてる顔が台無しやで」
「そんな世辞にはのらん。イケてる顔だと思ってないからな」
俺はクライスに言うとクライスはなんでか知らんが驚いた顔で
「え。みんなみるめないちゃうん?あんさんイケメンでっせ?」
は?俺がイケてる顔?何言ってるんだこいつは。
俺が驚いた顔でいるとアンさんがクライスの手を握って
「あなたはよくわかってる!センスがある!」
めちゃくちゃはっきりとクライスの手を握りながらアンさんは言う。どうしたアンさん。いつもよりかなりハイテンションだぞ。
「と、取り乱して、す、すいません。シ、ショウくんの、か、かっこよさが、わ、わかる人、が、ク、クラスにいるなんて、お、思わなくて」
「そうなん?あたしは好みや思うけどな。でもショウの顔。あたしは好きやで」
クライスがアンさんに言うとアンさんは泣きながら
「あ、あなたは、よ、良き人。み、見る目がある。で、でも」
アンさんは急にクライスの胸ぐらを掴んだ後に睨んで
「ショウ君に色目をつかうのは許さないわ。わかった?」
「え?あ、その、はい」
クライスは驚きの反面急に豹変したアンさんに対し素直に頷く。頷いた後にアンさんはクライスの胸ぐらを離して自分の席に戻る。
「な、なぁあんさん。アンになんか恨まれるようなことでもしはったんか?」
いやなんもしてないけど。あれはなんかあのときアンさんとやりあった時に使ってた異能に似てるな。でやすいのか?俺がいる時に異能は?
「ま、まぁええわ。確かにあんさんの顔は好みやけどあたしそんなちょろい女ちゃうからな。あんさんにはそう簡単に惚れまへんで」
別にそんなこといいよ。それより
「朝のこと根にもってるからな。俺は」
「そんなみみっちいこといいなはんなや全く。いい男が台無しやで」
「そんなことで誤魔化そうとするな。もういい。根にだけ持っておく」
「許してないやん」
クライスがぼそっと言うが俺は「あ?」とクライスを睨んで言うとクライスは速攻で教室からでてどこかに向かった。
俺もクライスが教室から出た後なぜか待っていたギュウと一緒に購買に昼飯を買いに行き、買った後屋上で昼飯を食べた。




