学年行事遠足 班決め
はぁー。クラスのやつからああ思われてるなら俺は誰と組めば
「ショウ君。班決めに困っているなら僕が入ろうか?」
キザなポーズをとりながらクラスのリノ・トロンドが俺に喋りかけてくる。
「・・・何が狙いだ?」
こいつが俺に近づくとなれば何か狙いがあるに違いない。用心せねばな。
「何も狙ってないよ。ただこの前の、コムとチームを組んで君と戦った時のかりを返そうと思って」
「かりだ?そんなん知らないぞ?かしにした覚えないし」
コムとのエキシビションでのかりなんてないしむしろなんであんなやつとチームを組んだかもわからん。
「この際かりじゃなくてもいい。話しかけるきっかけにすぎないしね。ただコムのことは申し訳ないと思っている。だから班のメンバーが決まってないなら僕を入れて欲しい。だめかな?」
「・・・そうだな。どうやら俺はクラスで嫌われているようだし別に構わないよ」
俺はリノに言うとリノは「ありがとう」と言って教室から出て行く。
さて男子後もう1人と女子2人はどうしようか。
俺が悩んでいると今度は俺の目の前でわざと変なポーズをとる気持ち悪いやつがいる。
はぁー。話しかけてやればいいのか?俺が
「アノー。俺に何かようか?」
目の前で気持ち悪いポーズばかりとるアノー・ココノに俺は聞くと
「ふっ。何簡単なこと。アノーが君の班に入ってといいという話だ。女性を守れる美しい肉体美を持ったアノーがいればショウもあんしんであろう?」
「残念ながら間に合ってるのでけっこうです」
こういうやつはめんどくさいし関わらない方がいいだろ。業務的にはつきあうが放課後とかはできれば話したくないタイプだ。
俺はアノーの前から移動しようとするとアノーは俺の片足を掴んで
「そ、そんな照れなくても。な?入ってほしいよな?」
「残念ながらあなたのような面倒なタイプは業務的なこと以外はお断りです。それじゃ」
敬語で感情を込めずに冷たくいってやるがまだアノーは片足を離さない。
「なぁ。その手を片足から離してくれないか」
「だめだ!ショウがアノーを班に入れるというまでこの手は離さない!」
でかい声で言うもんだから教室にアノーの声が響く。クラスの奴らは俺をゴミを見るような目で見てきて視線に耐えきれなかったので
「あーも!わかった!わかったから!誤解を招くようなやつはやめてくれ!」
「ふ。最初からこの筋肉の美が美しいアノーに入ってくださいと言えばこんなことにもならずにすんだろ?」
くっそが。こいつマジでムカつく!まぁいい。とりあえず男子は決まった。後女子2人だ。




