ウシロウ・イルス 2
「その根性だけは認めてやる。だがモルクをバカにするのはやめろ。彼女は彼女なりに努力している。俺やもう1人のチームメイトのマルよりじぶんが劣っていると分かっていても諦めずに自分を鍛える。なかなかできることじゃない」
俺はモルクのことについて正直に言うとウシロウは軽くわらいながら
「は、はは。自分が、劣って、いるのを、理解して、いるか。なら、大人しく、家で親父に、従っていれば、俺たちもぎくしゃく、することは、なかった、のに。まぁすぎたこと、はもういい。今はてめぇを、潰す。とりあえずな!」
ふらふらになりながらも気力だけて俺に攻撃してくるウシロウ。もう体力の限界でおそらく異能も使えないんだろうがフラフラと前から俺に近づいてくる。仕方ないそろそろ眠らせてやるか。
「一言言っておくが俺はお前のように恵まれた異能じゃない。お前のその異能、使い方次第じゃ相手に簡単に勝てるし、人を殺せるだろうな。それを生かす努力をお前はしていないだけ。うたれ強いだけではこの先やっていけないぞ。俺からのアドバイスは異能を極めることづな。そうすれば必ず正気はくるさ」
俺はウシロウの腹部にめがけて強めのパンチをくらわせてやるとウシロウは白目をむいて気絶し、戦闘空間から離脱する。ウシロウが離脱した後俺も戦闘空間から離脱した。
「こ、ここは?俺は」
ウシロウが目を覚ますまで俺とモルクは1年生訓練所で待ち、数十分後にウシロウは目を覚ます。
「俺は、負けたのか。学生風情に」
「そうやって見下しているから負けるんだ。まずその性格をなおせ」
俺はウシロウに対し、言ってやるとウシロウは「ふんっ」と言った後に
「俺のこの性格はそうなおらん。なおすきもないからな。それにモルクを許す気もない。そいつのせいで俺も兄貴も今や関係はぎくしゃくしているからな」
ウシロウはモルクを見ながらはきすてるように言うとモルクは
「それに関してはすまないとは思っていますわ。父様にも私のことを勘当するなりなんなりすきにするといいと言っておいてほしいですわ」
「・・・ふん。気がのれば言っておいてやるよ。俺はお前が嫌いだからな。もう今日は疲れたから帰る。それじゃあな」
ウシロウは俺たちに言うと1年生訓練所から去っていき、ウシロウがいなくなって数分後にモルクはなぜか俺の服の袖を掴んでもじもじしていた。
「何だモルク。なんか話でもあるのか?」




