VSモルクの兄貴
「安心しろ。全く気にしていないから。モルクは少しずつ強くなればいいさ。最初の頃よりはかなり成長しているんだし大丈夫さ」
「ショウに同意。それに私も運よく生き残っただけでそこまで役に立っていない。だからモルクだけのせいじゃない。私もまだまだ弱い」
マルがモルクに近づいて励ましながら俺たちは講堂訓練所の1年生側の席に戻ると
「は!ざまぁないな!大口たたいて家から出たわりにはすぐにやられやがって。身内の恥だなお前はな!」
モルクの兄貴が俺たちに近づいてきてモルクに言う。
「へー。そんな大層な口きけるならあんた相当強いのかよ」
俺はモルクの兄貴がモルクのことをバカにするのがムカついてモルクの兄貴を煽る。
「あ?当たり前だろ?こんな情けない妹よりは俺の方がかなり強いさ。なんならてめぇから倒してやってもいいんだぜ?あの程度の実力なら俺の方が強いからな」
モルクの兄貴が腕を組みながら俺に言う。へー。言うじゃないか。なら軽く本気でやってやろうかな。
「それじゃあモルクのバカ兄貴。1年生の訓練所に行きましょう。あそこなら邪魔は入らない」
「ふん。いいだろう。大人と学生の違いを見せてやるよ。俺の方が戦闘経験は上だということをな」
俺がモルクのバカ兄貴と1年生訓練所に向かおうとするとモルクが俺の腕を掴んで
「ショウ。私のことはかまいませんから。あまりうちのことには関わらないでほしいですわ。バカ兄貴はこすいひとですからショウに迷惑はかけたくはないですわ」
「ん?勘違いしないでくれ。俺はモルクの為じゃなく俺の勝手であいつを潰すんだ。モルクの努力を否定するあいつは許せないしな。だからに気にしなくていいよ。それに何があろうと大丈夫。俺強いから」
俺はモルクにいうと何故かモルクは顔を赤らめて
「わ、私も一緒に行きますわ。マル、ここにいてもらっても?」
「了解。ショウ。その男遠慮なくぶっ飛ばしてきて」
「もちろんだぜマル。それじゃ次の試合までゆっくりここで休んでてくれ」
俺はマルに言うとモルクと共にバカ兄貴を連れて1年生訓練所に向かった。
1年生訓練所に着くと早速俺はモルクのバカ兄貴を戦闘空間に転移させ俺も転移する。
「さて。さっきから俺に舐めた口ききまくった学生風情を痛めつけてやるとしますかな!」
腕をポキポキ鳴らしながらモルクのバカ兄貴は俺に言った。




