モルクの兄
俺たちに話しかけてきたやつは髪の毛がピンク色に背中まで垂れた長い髪、顔はとても綺麗で肌色同じで筋肉はそんなになさそうだがひよわそうには見えない男だった。
「っ!な、なんであんたがここにいるんですのバカ兄貴!」
兄貴?まさかこの人が前に言っていたモルクの兄なのか?
「馬鹿に馬鹿とはいわれたくないね。それにここは将来が有望な子達の集まる学園。むしろそんなとこになんでお前のようなやつがいるのか不思議でならないね」
呆れたようにモルクの兄貴は言う。こいつ。実の妹になんていいぐさなんだ。
「あんた。モルクの兄貴かしらねぇけど実の妹に対してそんな言い方はないんじゃないのか?」
「あ?てめぇには関係ないだろ。うちの話だ。君は確かショウ・マスラギだったか?最初の試合は見事だったよ。君は俺の企業にくるに値する強さだ。どうだ?卒業したらうちの企業に来ないか?」
「残念ながら実の妹を馬鹿にするような企業には行くつもりはない。俺のようなやつを誘うということはそれなりにゴミみたいな企業なんだろうさ」
俺はモルクの兄貴を馬鹿にしながら言うと案の定モルクのバカ兄貴は激怒し
「ほう。お前のようなやつを逆に誘わないやつの方が頭はおかしいと思うが今話してわかったよ。俺の企業にお前のようなやつはいらない。俺の指示に従えないようなやつはな!」
それだけ言うとモルクのバカ兄貴は俺たちから離れていく。モルクのバカ兄貴が離れた後モルクが頭を下げて
「ごめんなさいですわ。うちのバカ兄貴が。うちは今私が家出したことで父様がかなり取り乱しているらしいですわ。話によれば、ですけど」
どこからそんな情報を聞いたかは知らないがそうなのか?
「おかげでクソ兄貴達はボロクソに悪口を言われてるらしいですから言い様ですわ!」
下品な笑い方をしながら言うモルク。お前も大概酷いやつだな。
モルクの兄貴が去って数分後に次の試合のコールが始まり、戦う2チームは戦闘空間に転移する。
「今回の組み合わせはだれだ?」
「えーと。確かイカゼルってチームとコウテーってチームだったかな?」
俺が呟いてきてるとギュウがいい、ギュウは
「お。ギュウ。おつかれ」
「お疲れショウ。1試合目から派手にやってたね」
「まぁな。あんくらいはできないとな。あれくらいは普通だろ?」
俺はギュウに言うとギュウは「そうかもね」と言うがモルクとマルは
「え。普通じゃないですわよ」
「激しく同意。2人は感覚がおかしい。自覚した方がいい」




