ギュウの実力
「すぐに終わらせるとは言ってくれるじゃないか。ナロタ君。では俺も最初から全力でやらせてもらおうか」
バサラ先輩はギュウと戦う体勢に入るとギュウに殴りかかり、ギュウはバサラ先輩の攻撃を避ける。
「おらおらおら!」
「ほっ!ほっ!ほ!」
ギュウはバサラ先輩の攻撃を避けまくる。
「おらおらおら!どうした!なんで攻撃してこないんだ!ナロタ君!」
「そうですね。疲れますしそれに僕は先輩の攻撃を避けるくらいがちょうどいいんですよ。僕は敗北王とは別に逃走王とも呼ばれてたので。いや今の場合だと回避してるから回避王の方がいいのかな?」
あいつ割とマイナス系の通り名ばかりかと思えば回避王とかすごいじゃないかギュウ。しかもバサラ先輩の4本腕の攻撃を避けれるだなんて。俺もギュウと戦いたくなってきたな、
「おしい。惜しいぞナロタ君!なぜそこまでの腕を持ちながらいつも前のエキシビションの時前にでなんだ!君が全く評価されないではないか!」
「は、はぁ。確かに僕はいい企業に入りたいですが僕の異能では用心棒系の仕事は向いてないのが明白です。ですから僕は交渉系の仕事につきたく実力はさほど評価に値するものではないので見せびらかすようなまねはあまりしたくないんです。それにチームメイトの2人はあんな状態ですから僕よりあの2人の方が成長してくれると楽なんですが毎度毎度あの調子なので成長が見られませんから」
あいつはあいつなりにあの2人を考えているのかもしれんが今は
「今はよう。俺とナロタ君。君の戦いじゃないか。だからさ」
バサラ先輩は先ほどよりスピードを上げ2本の腕でギュウの体を掴んだ後にギュウの頭に頭突きをかます。おー。すごい頭突きだ。
「うっぐ!」
「先輩相手に手をぬくたぁ上等上等。俺もきっときみに対する熱意が足りなかったんだろうね。そうかそうか。ならやっぱり」
次の瞬間、バサラ先輩の雰囲気が殴り合いの雰囲気より人を殺すかのような雰囲気に変わる。
「俺も本気でやるって言ったのにやっぱりまだ足りなかったみたいだから潰す気じゃなくて殺す気でやるよ。ナロタ君」
バサラ先輩はギュウへの攻撃スピードをあげギュウはバサラ先輩の攻撃を避けきれず最初はかする程度だったか10発目あたりで腹部に思いっきり腹パンをくらう。
「ぐっふ!」
「ふふ。捕まえたよ。それじゃあまり俺はこういうのは好まないけどこうするしかないよな」
バサラ先輩はギュウの腹をボッコボコに殴り続ける。これは、容赦がないな。というよりギュウはなぜ素直にくらいつづけて
「あのー。先輩。もう満足ですか?」




