アデンVSアザー
「本当あなたは教育のしがいがありそうね!」
準備体操を終えたアザー先輩はアデンに急接近し顔面に蹴りをかます。
すごい。めちゃくちゃ綺麗に顔面に蹴りを鮮やかとしか言えぬ。
アデンは顔面に蹴りを入れられた後ひがついたのか
「ちびっ子。やっていいことと悪いことがあるのは親から習わなかったのかな?」
「え。それは逆だけど。あなたの方から親に礼儀ってものを習っていないんじゃないかしら?」
互いに笑いながらいいあう。正直アデンの方は怖くないがアザー先輩のはなんか怒ってなくても笑い方が怒ってて怖い。多分怒ってるんだろうけど。
「ふむふむ。いやぁいつ見てもいいよな。アザーの蹴りは。良い角度に決めてくれるから良い訓練になる」
バサラ先輩がすごい熱意がこもった目でアザー先輩のは戦いを見る。
「綺麗な角度の蹴りっていつもくらってるんですか?」
「くらってるというかよくしてくるからな。よい訓練になるから俺は気にしてないが。がはは!」
笑いながらバサラ先輩は答えるこの人は自分のためになることなら何されても喜びそうだな。
「あ、勘違いするなよ。俺は熱意の入った蹴りとか攻撃は大好きだが卑怯な奴の攻撃は好きじゃないぞ。そういう奴は殺したくなるほどに嫌いだ」
殺したくなるほどに嫌いか。よほど卑怯なやつに何か恨みでもあるんだろうか。
「話が脱線したな。悪かった。それよりもう終わりそうだぞ。1人は」
バサラ先輩が指をさして言うと確かにもうアデンが既にボロボロになっていた。
はやくね?弱すぎじゃね?え?え?俺は思わずギュウを見るとギュウは「はぁー」とため息をつきながら
「やっぱりだめかー。アデンのやつ僕がどれだけ言ってもナンパにしかいかないからなー」
あいつこの学園に何しに来たんだよ。
「全く。あんたはこの学園に何しにきたんだい。拍子抜けするぐらいに弱すぎよ」
俺の代わりに先輩が聞いてくれる。いったいどんな答えが返ってくるのだろうか。
「ふ。そんなの愚問だな」
地面に倒れ込みながらアデンはカッコつけて
「女のこと出会うためにきたのさ!いい学園ならば美女揃いだろうと思ってな」
あ、馬鹿だ。こいつは絶対馬鹿なんだな。
「お前はバカか」
はっきりアザー先輩がアデンに言うとアデンは
「ちびっ子に言われても響かないな。このアデン綺麗な子に振られ続けようともいつか良き出会いを信じてる!」
 




