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第十一話 『これからは守るから』

「全く、まあ葉山、改めてみんなのところに戻るか。」

「うん。」


 そう返事をして、私は清原君の後についていく。


「でも、騎士団長との面会って言われているし、もしかしたら実力を確かめる為に戦わされるかも。でもこの状態じゃ、まともに戦ったり出来ないよぉ。」

「まあ、もしそんな展開になったら俺がちゃんと事情を話しておくよ。」


 そんな風に雑談をしながら、私と清原君は二人っきりでクラスメートが集まっていたところに向かって歩く。


『どうやって事情を話すのさ?』

「まあ、「始めに行ったあのダンジョンの難易度がめっちゃ高くなってて、ダンジョンから出るのに体力を大幅に削っちゃったんですよ。」とかかな。」

『それは無理な話さ。』

「なんでだよ。」


 いや、二人っきりじゃなかったかな。

 清原君の肩にちょこんと座っている、猿の妖精さんことクルト君。

 清原君は、このダンジョンを潜った時に出会ったこのダンジョンの管理者の従者だと言っていた気がする。

 そんなにあっさりと教えちゃっていいのかなと思ったけれども、それだけ私が清原君に信頼されているってことだよね。


『いや、あのダンジョンはキヨハラ様が来た時だけ難易度が上がる様に設定されているのさ。ミリエル様曰く、「もし突然あのダンジョンの難易度が上がれば、立地上あそこはすぐに攻略、制圧されてしまうでしょう。」とのことさ。』

「ふふ、ふふふふふっ。」


 クルト君が何か言っていたが、私は自身が清原君に信頼されていると思うとどうしても口から笑みがこぼれてしまう。


「ま、マジか。ってことは、あのダンジョンって完全に俺専用じゃんか。ミリエルさんの贔屓が凄すぎる。まあ、あんまし感謝はしにくいけどな。」

『どうしてなのさ!せっかくミリエル様が一生懸命造って下さったダンジョンなのに。』

「い、いやほら、俺あのダンジョンで当たり前の様に絶体絶命の窮地に立たされたし。葉山がいなかったら、普通に俺死んでたかもしれない。」

「そ、そうかな?」


 そう言われるのは嬉しいけれども、流石に過大評価し過ぎじゃないかな。


「まあ、やっぱりスキルって凄いよな。その腕で、ハイオークとかをグーパンでぶっ飛ばすんだから。」


 笑いながらそう言う清原君。

 まあ確かに、このスキルは本当に持っていてよかった。

 そのお陰で清原君を助けられたのだから。

 私は普通だったら、清原君に聞かれたら大半のことは答える。

 だけれども、このスキルは例外だ。



 ステータス

 Lv.4

 名前  ハヤマ エリナ

 年齢  17歳

 職業  未設定

 HP  230/230

 MP  180/180

 SP  240/270

 固有スキル

 ・一途

 スキル

 ・情報収集

 ・隠密

 ・カリスマ



「一途」

自身が強く、そして長く想う相手の為に力を使う時、その時に必要な分だけの身体能力を使用することが出来る。

自身の力と使用した力に大きな差があったとしても、使用後にその負荷がかかることは無い。

能力に限界は無い。



 文字だけでは分かりにくいが、ダンジョンで清原君に背後から攻撃しようとするモンスターを無意識の内に殴った時のパンチ力は本当に凄まじかった。

 殴ったところが肉片一つ残さずに飛び散った光景は、殴った本人でである私ですら何が起こっているのかを理解出来なかった。

 でも、きっとこのスキルがあればこっちの世界では清原君を守ることが出来る。

 地球では、勇気が無くて釜瀬君たちに注意することが出来なかったけれど、このスキルがあればきっと。


「清原君、」

「ん、何?」


 一旦清原君を呼び止めてから、私は告げる。


「これからは、しっかり私が清原君を守ってあげるからね。」

「はは、ありがとう。まあ、そういうのは男から言いたかったけど。」

「ふふっ。」


 そう笑い合いながら、私たちはまた歩き出した。

 ほんの少しだけ、いつもよりゆっくりと歩きながら。


今更ですが、投稿が遅くなってしまっていて申し訳なかったです。

そして、投稿が遅くなっても「始めのダンジョンをループしていたら、いつの間にか最強になっていた。~落ちこぼれの俺が、世界最強へ至るまで~」をまだ読んでくれている読者の方々、本当にありがとうございます。

テストはもう終わったので、この冬休みは全力で小説を書くことが出来ます。


「面白かった!」


「もっと読みたい!」


と思ったら、


下の☆☆☆☆☆から、作品への応援をお願いいたします。


作者のモチベーションになります。


また、ブックマークもいただけると本当にうれしいです。


何卒よろしくお願い申し上げます。

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