メアリとお茶会と新しい友情
「姉に突き落とされて記憶喪失になった私が幸せになるまで」のシリーズです。
エルニアン王国から戻って一カ月が過ぎた。
メアリは王宮で相変わらずお妃教育に勤しんでいた。伯爵令嬢として基本的な素養はあったもののガードナーの歴史や文化、そして外国語も学んでいなかったため、教師陣にビシビシと鍛えられている。
せっかく習得したメイドの技能も、今後は披露する機会はなさそうだ。
「とにかく外国の言葉をまず習得すること」
王妃にはキッパリと言い渡された。
「挨拶は最低限。出来れば日常会話はこなせるように。もちろん、美しい言い回しでね」
「はい、王妃様」
「幸い、ガードナーの周辺国は同じ言葉をつかっていますから問題ありません。その他の言葉は主要国から順に覚えていきましょう」
メモを取りながらメアリは王妃を見つめていた。
(アーニーはお美しい王妃様にお顔がホントそっくりだわ。男の子は母親に似ると聞いたことがあるけれど、その通りね。髪の色は違うけれど)
アーネストは国王と同じ黒髪であるが、王妃の髪は美しい金色だ。
「ところでメアリ。まだ貴族令嬢のお友達は出来ていないようね」
痛いところを突かれてメアリは顔を曇らせた。
「はい、申し訳ありません。なかなか、上手くいかなくて」
「責めているのではありません。時間がかかるのは仕方のないこと。ましてやあなたは他国から突然現れたのだし」
王妃は優しく微笑んだ。気にするな、というように。
「私も随分と辛い思いをしたのよ。私の実家は伯爵位だったのです。陛下にぜひにと望まれ輿入れをしたけれど、身分の低さゆえになかなか令嬢達に受け入れられなかったわ。アーネストが愛したあなたにはそんな思いをして欲しくなかったから、ペンブルック公爵に託したのです」
「そうだったんですね。今の王妃様を見ているとそんな風には思えませんわ。皆に慕われていらっしゃいますもの。私をお気遣いいただいたこと、本当に感謝しております。ありがとうございます」
「あなたを大切にすることがアーネストを幸せにすることですもの。我が子を想うがゆえです、気にしないで頂戴」
(王妃様って本当に素敵な方。きっとたくさんの苦労をなさっただろうに、それを少しも感じさせないわ。私も見習わなくちゃ)
「さあ、そろそろ時間ね。今日は王太子宮に寄って帰るのでしょう?」
「はい。エミリー達と少し話してから屋敷に戻ります」
「ではまた来週ね。ごきげんよう」
「はい。失礼いたします、王妃様」
メアリは王妃の御前を下がると、王太子宮へ向かった。アーニーはまだ執務中なので会えないが、メアリがエミリーとたまに会うのを知っているので、顔を覗かせることもある。
「エミリー!」
メアリは勝手知ったる厨房を訪れた。
「あらメアリ様、そろそろいらっしゃると思ってイチゴタルトを取っておきましたよ」
「ありがとう! 王太子宮のパティシエのケーキが一番好きなのよね〜」
そしていつものように二人で小さい客間に入ってお喋りをすのがメアリの楽しみであった。
「で、どうなの、メアリちゃん。お茶会の様子は」
二人きりになると、以前の話し方に戻る。
「うーん、やっぱり完全無視です、エミリーさん」
そう言ってメアリはイチゴタルトを口に入れた。やっぱり、カスタードクリームが好みの味だ。
「私が近寄ると、皆さんササーッといなくなってしまうの。話すらしてもらえないのは辛いです」
「令嬢達、みんなアーネスト殿下に憧れていましたからねえ。だけど、お互いに牽制し合って誰も抜けがけ出来ない状態だったところに、いきなりメアリちゃんが現れて掻っ攫っていっちゃったもんだから」
エミリーはニヤリと笑って言った。
「アーネスト殿下にビシッと言ってもらったらどうなの?」
「それは、ダメです! アーニー殿下を煩わせてはいけないし、このくらいのこと解決出来なかったらお妃になる資格ないですもの。ここでエミリーさんに愚痴聞いてもらってまた頑張ります」
「あはは、まあ愚痴くらい、いくらでも聞いてあげるからね。いつでもいらっしゃい」
「ありがとう、エミリーさん! 大好き」
メアリはエミリーに抱きついて言った。エミリーはメアリの頭をよしよしして、イチゴタルトをお土産に包んでくれた。
(王妃様とエミリーさんのおかげで元気が出たわ! 明日のお茶会も頑張りましょう)
王宮では貴族令嬢同士の親睦を図るため月に1、2回お茶会が行われている。王妃主催ということになってはいるが、実際に王妃が出席することはない。出席義務も無いので出なくてもよいのだが、そうするとあらぬ噂が立てられてしまいがちなので殆どの令嬢が出席するのだ。
(今までのお茶会で、令嬢方のリーダーがスワロー公爵家のコレット様だというのはわかってきたわ。なんとかあの方と仲良くやっていかないとね)
翌日、王宮でのお茶会は晴天に恵まれた。
中庭に立食形式で催されるお茶会には、大体いつも二十名程の令嬢が集まってくる。
メアリはいつも早過ぎず遅過ぎずのタイミングで参加していたのだが、今日は一番乗りで行ってみようと思い、三十分前に到着した。
(あら、まだ準備中ね……。さすがに早過ぎたかしら)
忙しくセッティングしていた顔見知りのメイド達に軽く手を振って、メアリはその辺りを散歩することにした。お妃教育でしょっちゅう王宮を訪れてはいるものの、ゆっくり散策したことはなかったのだ。
すると、植え込みの陰でなにやら話し声が聞こえてきた。
「……メアリ様が……」
(私のこと話してる?!)
気になってそっと近寄ってみると、二人の令嬢が顔を寄せ合って話している。
「今日こそ話し掛けるのよ!」
「だってコレット様が怖いんだもの……」
「だから私と一緒にって言ってるじゃない。一人だと怖いから二人でいくのよ。これ以上、こんな仲間外れみたいなことしたくないわ」
「うん……そうね、そうよね」
「二人で入り口のところで待っておくのよ。メアリ様が来たらこんにちはってご挨拶して。まずはそれだけでもやってみるの」
「わかったわ、ルビー。頑張りましょう」
メアリは、この会話を聞いて胸が熱くなった。
(孤立無縁だと思っていたけれど、こうして力になってくれようとする人もいたのね。嬉しい)
「あのっ」
思い切って声を掛けてみる。
「は、はい!」
急に声を掛けられて、二人は飛び上がった。
「ごめんなさい、驚かせて。歩いていたら私の名前が聞こえたのでつい、お話を聞いてしまいました」
「あっ……今の話を?」
「ええ。仲間外れにしたくないと言って下さってるのを」
二人は顔を見合わせ、笑顔になった。
「私達、メアリ様とずっとお話ししてみたかったんです」
ルビーと呼ばれていた令嬢がメアリに話し掛けてきた。
「私はルビー・マーカスと申します。こちらはアイラ・スミス。私達、幼い頃からの仲良しなんです」
アイラは可愛らしく微笑んでお辞儀をした。
「私はメアリ・ペンブルックです。こうやってお話し出来てとても嬉しいですわ。まだガードナーではお友達が出来ておりませんの」
「では私達、メアリ様の最初の友達に立候補してもよろしいですか? 」
「ええ、ぜひ! ありがとうございます!」
三人は手を取り合って喜んだ。
「メアリ様、私達の家は男爵なんです。だから公爵家の方々には逆らえなくて。スワロー家のコレット様に、メアリ様と話をすることを禁じられていたので、今まで失礼な態度を取って申し訳ありませんでした」
ルビーが話すのをアイラは頷きながら聞いている。
「そんなこと、気になさらないで。新参者が警戒されるのは当たり前ですわ。私も、もっと皆様に受け入れて頂けるように、今日は積極的に話し掛けようと思って来ましたの」
「メアリ様と話したいと思っている方はたくさんいますわ。コレット様とその取り巻き……じゃなくて、お友達がうるさく言ってくるので、皆さん勇気が出ないだけなんです」
ルビーはうっかり『取り巻き』と言ってしまったが、この一言で彼女のコレットへの感情がわかる。
「コレット様は自分が一番アーネスト殿下の妃に近い位置にいると思ってらしたので、メアリ様を認められないんだと思います。私達は、そりゃあ殿下は素敵な方だと思いますけど住む世界が違い過ぎて、現実の恋愛対象にはならないんですの」
アイラも口を開いた。
「そうなんです……だから、メアリ様に憧れこそすれ、嫌な感情なんて……持っていませんわ」
メアリは嬉しくなって二人に近寄り、そっと抱き締めた。
「ありがとうございます。そんな風に言っていただけて本当に嬉しい。私の方からもお願いしますわ。私のお友達になって下さる?」
二人は抱き締められて照れてしまい固まっていたが、お友達にと言われて顔をパァッと輝かせた。
「はい! メアリ様、よろしくお願いします!」
「メアリ様、嬉しいです……ありがとうございます!」
ハキハキしたルビーと、おっとりして柔らかい印象のアイラ。ガードナーで初めて出来た同世代の友達に、メアリは心の中で感謝した。
「ではそろそろ時間ですし、お茶会の会場へ参りましょうか? あちらでゆっくり、お話しいたしましょう」
三人は明るく話しながらお茶会へ向かった。既に殆どの令嬢は集まっており、その中にコレットの姿もあった。
三人を見つけたコレットが怒りに燃えた目でルビーとアイラを見た。アイラは一瞬ビクッと身体を震わせたが、メアリとルビーがそっと声を掛けた。
「頑張るのよ、アイラ。ここを乗り切らなくちゃ」
「アイラさん、私達何も悪いことはしていないわ。堂々としていましょう」
「……はい!」
三人はゆっくりと会場に入って行った。たくさんの目がこちらを見ている。
深呼吸を一つして会場の中央に進み出ると、メアリはにこやかに微笑んで言った。
「皆さま、ごきげんよう。今日はとても気持ちの良いお天気ですわね」
すると、一瞬の静けさの後、会場のあちこちから声が上がり始めた。
「メアリ様、ごきげんよう」
「本当にいい日和ですわ」
今まで、同じように声を掛けていても誰も返事はしてくれなかった。メアリの挨拶だけが虚しく響いて、さすがに辛い思いをしていたのだが、今日は違った。
メアリの側に二人がいてくれたことで、仲間外れを良しとしていなかった令嬢達が声を上げてくれたのだ。
あっという間にメアリはたくさんの令嬢に囲まれた。彼女達は代わる代わる挨拶をして、今までの非礼を詫びた。
コレットの周りには数人の令嬢しか残らなかった。
「なんなの、あの子達。今まで私がいろいろしてやった恩を忘れて」
「本当ですわ。格下のエルニアン王国、しかも伯爵出身の成り上がりに媚びを売るなんてどうかしてますわ」
「きっと今に、ボロが出ますわよ」
お茶会も半ばに差し掛かった頃、令嬢達との挨拶もひと段落したメアリはルビー、アイラと共にカップとソーサーを手にお茶を楽しんでいた。
そこへコレットの取り巻きの一人、マリアンヌが近付き、
「あらごめんなさい」
と言って背中からぶつかった。よろけたメアリはカップが大きく揺れ、紅茶がドレスの前側にかかってしまった。
「きゃっ」
思わず声が出てしまった。カップは慌てて持ち直したので落とさずに済んだが、淡いクリーム色のドレスに茶色いシミが広がってしまっていた。
「ごめんなさいねえ。せっかくのドレスが台無し。今日は、もうお帰りになったらいかがかしら」
ホホホと取り巻き達が笑う。
メアリはニッコリと笑って、
「ご心配いただきありがとうございます。このくらいのシミなら簡単に取れますわ。ちょっと、失礼いたしますわね」
心配顔のルビー達にウインクすると、メアリは建物内に向かった。
駆け寄ってきたメイドにタオルを2枚頼むと、すぐに察知して取りに行ってくれた。戻って来たメイドの手には濡れたタオルと乾いたタオルが握られていた。
「ありがとう。さすが、わかってるわね」
「もちろんです、メアリ様。これでとりあえずは充分ですわ」
そうしてメイドはドレスの片側に乾いたタオルを当て、もう片側を濡れたタオルでトントンと叩いた。
「良かった。目立たなくなったわね」
「はい、これならわかりません」
「ありがとう。じゃあお茶会に戻ってくるわ」
メアリが庭に戻ってくると、その早さに皆驚いた。しかもドレスのシミは綺麗に無くなっている。
「メアリ様、すごいですわ! どうやってあのシミをこんなに早く?」
ルビーが興奮して駆け寄って来た。
「大したことないのよ。水に濡らしたタオルで叩くだけなの。後でちゃんと洗わないといけないけれど、応急処置にはなってるでしょう」
紅茶をこぼした後、どんな作業をするかなど見たこともない令嬢達は感心してメアリの話を聞いていた。
「ふん、さすがは元メイドってことかしら」
突然、コレットが言葉を放った。令嬢達はそれを聞いて一瞬で固まった。
「エルニアンでメイドになろうと思っていたんでしょう? それだけの技術がおありなら、国に戻ってメイドになった方が役に立つんじゃないかしら。少なくともガードナーの社交界にはあなたは必要ないわ」
コレットの鋭い口調に、場の雰囲気は凍りついていたが、メアリは満面の笑みを浮かべると明るい口調で言った。
「まあ! コレット様、お褒めいただきありがとうございます。ええ、私、メイドとして一通りのことは出来ますのよ。今度、お菓子も作りますわ。ぜひ、私のお茶会にも来て下さいませ」
「何……」
何言ってるのよ、と言おうとしていたコレットだが、周りの令嬢達が騒ぎ始めたのでかき消されてしまった。
「メアリ様! 公爵家でお茶会を開きますの?」
「ぜひ、呼んでいただきたいですわ!」
「私も! メアリ様のお菓子、いただきたいです!」
喜ぶ令嬢達とは反対に苦虫を噛み潰したような顔をしていたコレット達だが、
「ふん、私は行かないわ。メイドのお茶会なんて行くもんですか」
そう言って踵を返すと、取り巻きと共にお茶会を後にした。
「メアリ様! コレット様が先に帰って行きましたわ。こんなこと初めてです」
ルビーが頬を紅潮させて話した。メアリも興奮していた。
「ルビー! コレット様が初めて私に声を掛けてくれたわ。無視されるより全然いいわね! もっと仲良くできるように頑張るわ」
「メアリ様、人が良すぎますよ。コレット様はプライドが山より高い人なんですよ?」
「その山を攻略出来るかどうか、これからのやりがいがあるというものよ。ルビー、アイラ、これもあなた達が今日私に勇気を与えてくれたおかげよ。ありがとう」
(本当に、こんなに一気に好転するとは思わなかったわ。ありがとう、ルビーとアイラ。素敵なお友達が二人も出来て、今日は素晴らしい日になったわ)
一週間後、メアリは早速お茶会の招待状を令嬢達全員に送った。次々と出席の返事が届いたが、コレットだけは前日になっても届かなかった。
(あとはコレット様だけなのよね……なんとか、来て頂けないかしら。一人だけ外れるようなこと、あってはいけないわ)
一方のコレットはと言えば、取り巻き達がメアリのお茶会に参加するというのを聞いて完全にヘソを曲げていた。
(何なの、まったく。いつもおべっかを使ってくるマリアンヌ達までメアリのお茶会に行くだなんて。所詮、あの子達も風見鶏なんだわ。私の味方なんて誰もいやしないのよ)
その時、執事がコレットの部屋にやって来た。
「お嬢様、ペンブルック公爵家のメアリ様がいらっしゃいました」
コレットは驚いてソファから立ち上がった。
「何ですって?」
「約束はしていないので無理にとは言わないが、お会いできないかと仰っています。いかがいたしましょう」
「帰ってもらって。会う必要はないわ」
「しかし、相手はペンブルック公爵家の方ですよ。無下に断るわけには参りません」
執事は優しく諭すように言った。彼も、このチャンスを逃すまいとしているように見える。
「……わかったわ。五分だけならと言ってちょうだい」
「承知いたしました」
(何しに来たのかしら。一人きりになった私をあざ笑いに来たんでしょうね)
イライラしながらも公爵家令嬢らしく身支度を整え、客間に向かった。
「コレット様! 突然訪問する無礼をお許しください」
笑顔でいきなり謝られ、コレットはなんとも言えない顔をした。
「明日のお茶会、コレット様からまだお返事を頂けていなくて。もしかしたら郵便の手違いなどあったのではと思い、こうして訪れずにはいられなかったのです」
「ふん。どうせ仲間に裏切られた哀れな奴だと笑ってるんでしょう」
「まさかそんな! それに私はコレット様のことをよく知りません。もっとお互いよく知って、お友達になれたらいいって思っていますのよ」
「お情けは必要無いわ。お茶会には行きません。もう話は終わりよ。早く帰ってちょうだい」
手を振って終わらせようとするコレットにメアリは懇願した。
「コレット様、お願いです。どうか私と仲良くしていただけませんか」
メアリは近付いてきてコレットの手を取った。
「私達、ガードナーの公爵家として王国を繁栄させていく立場にありますわ。そのためにもコレット様にはどうか、私の至らぬ点を導いていただきたいのです」
コレットはメアリの目を見つめた。耳障りのよい美辞麗句ばかり並べている、いつものコレットならそう言うだろう。だが、メアリは嘘のない目をしていた。ガードナーのために、アーネストのために。大きな覚悟をしている目だ。
どのくらいそうして見つめ合っていただろう。
「……私だって、アーネスト殿下をお慕いしていたのよ」
コレットはひとり言のように呟いた。
「でも私には、殿下は仮面を外して下さらなかった。誰にでも平等に優しい、いつもの笑顔しか向けていただけなかった。でもあなたには違う。それが悔しかった」
決して泣くもんか。そう言っているような険しい顔をしていた。
「殿下を幸せにしないと、許さないんだから」
コレットは下を向いた。
メアリはそっと寄り添い、抱き締めた。
「はい、コレット様。全身全霊をかけて、殿下を幸せにすると誓います」
いつの間にか、二人は抱き合って泣いていた。
たくさん泣いて、スッキリした顔になったコレットが言った。
「まったく、ムカつくわ。あなたのせいで失恋したのに、仲良くしてくれだなんて厚かましいにも程があるわ」
「私、欲張りなんです」
ふふっ、とメアリは笑った。
「いいわ、明日のお茶会に行ってあげる。急に私が現れたらマリアンヌ達焦るでしょうね」
「みんな喜びますわ。仲良くしていきましょうね」
コレットの心を少しでも振り向かせることが出来たかもしれないとメアリは嬉しくなった。
明日のお茶会のために取っておきのお菓子を用意しよう、今夜は仕込みで忙しいわ、と微笑んだ。
誤字報告いただきました!
早速訂正いたしました。ありがとうございました!