1/1
ー未来に駆けるー
序章
暗闇の中でのひとつの光は小さいがそれが集まれば
大きな光となる。 私は、その光景を今見ている。
たくさんの人達が咲かせるサイリウムの花を。
皆が協力してひとつの花を咲かせている。決して
タイミングを合わせたわけではない。皆が同じように手を挙げサイリウムを振っている。
その綺麗な光景に目を奪われた。
その日私は光をもらう側に立つことを決意した
あのサイリウムの花をだけはいつになっても枯れない
誰かが歌い続ける限り。
新しいことに目を奪われ新しい人が増えていく中で古く、基盤を作った人達に思いを馳せる人もいる。
その中の誰かが言った。
「まるで追想の愛だ」
と。