今日も、明日も、生きる
今日を生きられることに感謝して暮らしていけたなら
それはどんなに幸せなことだろう
当たり前のように朝が一日を私の元へ運んできて
毎夜変わらぬ平和な夕焼けを見て
温かい布団で静かな眠りにつく
それ以外に何を望めようか
おいしいものが食べられる
家族も友達もいる
それなのに、この満ち足りた暮らしの中にいて、満足できないのはなぜだろう
明日の命をつなげることに精一杯な生き物はたくさんいて
たった一つの命を大切に生きている
それなのに、輝く金色に染まった一面の田畑を前にして、私はなぜ何も思わないのだろう
雨が降って稲穂が実り
またこれからも私の命をつないでいける
このことに、大きな喜びを見出せないのはなぜだろう
もう、幸せが何か、忘れてしまった
目の前にあるはずの幸せが、どうしても求めているものに思えない
今からでも遅くない
私をいつも包んでくれている幸せに気が付いて、感謝できるようになるかもしれない
今日も、明日も、生きる
この幸せを感じて、生きていきたい