プロローグ
西強蓮真は、どこにでもいる極普通の高校生。
……と言うわけでもない。だが、彼は運動神経抜群で成績も英語さえ除けばそこそこいい点を取るやつだ。割と社交性に優れており、中学では男子からとても慕われていた。
そう、『男子』からはだ。
さて、ここでなぜ彼が極普通の高校生と言うわけでもないのか言わせてもらおう。
それは彼の外見とその性格にあった。
彼の顔は猛獣の中でも凶暴な動物のうちに入る『虎』のような顔立ちをしており、その太い眉と鋭い目からはまるでシマウマを狩るような狩りの目をしており、そのせいで物凄い殺気が放たれているように感じられる。
もはやこれは不良を超えているといっても過言ではないだろう。
そして彼は更に残念な事に無神経だ。
簡単に言うと彼はとにかく失言が多い。思ったことをすぐ口にしてしまうタイプなのだ。まぁこれは嘘をつかない人って考えるといいように聞こえるかもしれないが彼の場合は外見のせいもあって更にひどい事になっている。
それでも、中学の頃まではその逞しさや正直さから男子からは慕われていたのだ。
そう、また言うが『男子』からは、だ。
通っている白岡高校は勉強やスポーツに特に力を入れているわけでもなく、かといって劣っているわけでもなくいたって平凡な高校だ。
あるとすれば行事が盛んな所と校舎が綺麗な所くらいだろうか。
まだ創立四年目の白岡高校は中学の時のような落書きや古びた場所などどこにもなく、全てがほぼ新しい新品な高校だ。
そんな高校の一年。
身内以外は誰が見ても怯えてしまう。
そんな悲しい彼、西強蓮真の友人である俺、新城和也は……。
今日もモテたい、リア充になりたいと切願する彼のために……。
彼と仲良くなれそうな女の子を捜し求めて廊下を歩いていた。




