実家の地下室(無許可建造)にて
読み専でしたが、何か書いてみようかと。
頑張ってきたんだ。
かつて日本と呼ばれる場所で大学生をやっていたことに気付いた俺は、この世界で生きていくために。
その俺にこんな仕打ちあんまりだと思わないか?
そりゃ確かに前の世界では存在しなかった神秘である魔法にのめりこみすぎてはいると思ってはいたけれど。
久方ぶりに研究室にしている地下室からでた俺が見たのは、
最愛の人がほかの男と裸で絡み合っている姿だった。
「で、何、お前ら人の家ヤリ部屋にしてんの?」
「「ごめん!(お)兄さん!!」」
べ、別に妹に先に大人の階段登られたのなんか、くやしくないんだからね!!
……ていうか、元の世界基準だと妹(とその、幼馴染みの少年)未成年だし。
この世界だと成人しているとはいえ反応に困る。
この世界はいわゆる中世風異世界ってやつで、ここいらの地域はそこそこ豊か。
それでも生活基盤を彼らのような若年者が整えるのには厳しいものがあり。結婚とはそれなりに年齢差のある年上の男とするのが当たり前だったりする。そういうことを思えば地下に拵えた俺の生活スペースは他者の目をごまかすにはちょうど良かったのかもしれない。そうに違いないな。うん。と混乱する頭で考える。
ていうか、せめて服を着てほしい。そこらに散らばってる衣類を掻き集めてほしい。ああ、意外と大胆な下着つけてるんだねとか、一瞬思った自分が恥ずかしい。
これが貴族だったら、貞操云々でややこしい話になるだろうが、幸いなことに俺たちは平民の生まれ。
それほど貞淑さは求められない。それでもいい目はされないが。
と、まあ、こんなとりとめのないことを延々考えるくらいには余裕がない。
俺たち。つまり俺と妹と幼馴染みの少年の間には依然として気まずい空気が流れている。
二人に悪感情があるわけでもなし、むしろ、実家の商売を継がせるために妹には婿でも取ってもらうことになるだろうし、(俺が継いだら放漫経営の末に家業を傾けることだろう)負い目すら感じている。
こんな兄には、妹に対して強く出れやしないのだ。
せめて、言えることなんて
「あー、その、避妊ぐらいは、しような?」
「避妊って何ですか?」
…
……
………いや、え?
マジデ?今までナマで?ずっと?ニンシンシチャウヨ?
うそ!うちの妹、クソビッチ!?
ヒュン
「いま、とても失礼なこと考えませんでしたか?」
風切り音とともに、魔術で生み出されたつぶて。ああ、俺が教えた魔法だわー、いつのまにこんなに練度上がったのかなー、石壁にめり込んでるよコワイナー。
「イヤ、ナンニモ」
……こんな兄では、妹に対して強く出れやしないのだ。
だらだらと2、3話程度で終わる予定。




