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転生聖霊物語  作者: けんろぅ
第二章 世界樹篇
67/169

日帰り迷宮

66


禍罪大迷宮へ挑むレイジ一行。

昼だというのに空は暗く、遠方は霞んでいてよく見えない。


広場の隅で湧き水を湛えていた水汲み場は枯れ、レンガを積み上げて出来た土台は一部砕けている。その奥にあった建物も完全に倒壊していて、内郭沿いの道は塞がれていた。


踏み均されていた地面も陥没していたり、どこから集められてきたかわからない廃材の山があったりと、以前入った第四迷宮区とは何もかもが違っていて驚く。


遠くからは何かの鳴き声や、物を引き摺るような音、誰かの叫び声が時折聞こえてくる。広場から続く大通りにも至る所にゴミが散乱し、赤黒い血の跡もあった。


異様な雰囲気が辺りに満ちており、大樹迷宮とは違う、迷宮らしい迷宮だとレイジは感じていた。


(こ、これが現実の…本物の迷宮か。腐臭もしてるって事はまたゾンビか。それにしてもなんなんだ?このメリーゴーランドに乗ってるかのような感覚は…ほんとに帰って来れんのか?)


「…気をしっかり持ちなさい。濃密な負の魔力は方向感覚を狂わせ、幻覚幻聴を引き起こすわ」

「迷宮は少しずつ広がってるにゃ。東へ行けば死街迷宮、西は開拓地、南は崖まで続いてるにゃ」

「…今日は東へ行きましょ。今は鐘四つ…鐘六つまでには戻るわよ」


シャケを先頭に歩き出すと、ヴィヴィからギンカと共に後ろへ並ぶよう言われる。


(また後ろか…まぁそうだよな)


背後が気になって振り返ると、門は中央側と違って酷く汚れていて、無数の引っ掻き傷が付いていた。


両脇の内郭壁に取り付けられていたであろう壁掛け松明は、削り取られてなくなっている。左側に一棟だけ頑丈な造りの建物があったが、人の気配はなかった。


「…内側に詰所を設けようとしたらしいけど、魔物の襲撃頻度が増えて断念したそうよ」

「そう言えばギンカは大丈夫なのか?魔物は迷宮に囚われるんだろ?」

「…その子はそこらの魔物より強いから大丈夫よ。一度でも強制転送域に抵抗出来れば、迷宮核が極端に成長でもしない限り、何度近づいても転送されないと検証されているわ」


崩れかけた家屋や倉庫、完全に倒壊した建物が左右を塞ぎ一本道となる通りを移動中、不意にヴィヴィの表情が曇る。


「…まだ未確認だけど…人も転送されているかもしれない」

「――なんだって!?」

「…声が大きい。まだ確かな情報じゃないわ。ただ…ここが出来てから中央や五区の、内郭壁沿いに住んでいた者が行方不明になってる話があるの」


ヴィヴィの話に前列にいるシャケがウンウン頷き、隣のフィーリアも周囲を警戒しながら聞いている。


少し進んだ辺りでシャケが急に立ち止まり、腰を低くして魔槍を構える。フィーリアも片手を上げて警戒の合図を出す。


(来るか!?うぅ、震えが止まんねぇ…!?)


不意に横から白い手が伸びてきて、剣を握る手にそっと添えられる。隣を見ればギンカがメーリンの姿になっていて、励ますように頷いていた。


「あ、あぁ。大丈夫だって…メーリンの姿にもなれるのか」

「人のようです。合図を送って来ましたから大丈夫でしょう」


前方では小さな明かりが一定のリズムで左右に揺れている。


「――ダイスグレモスだ。そっちは?」

「え?ダイスグレモス?」

「パーティー名にゃ。うちはまだ決めてないにゃ」


一本道の正面から来たのは男女七人の探索者達で、中列にいる顔色が悪い女性は仲間の肩を借りていた。


「俺らは戻る途中なんだ。この先を左に曲がるならポイズンセンチピードに気を付けろ。倒壊した建物の中に潜んでいる」

「情報ありがとうございます。お気をつけて…」


フィーリアが礼を言うと彼らは足早に門へ向かっていく。

すれ違う際に見た中央の女性は怪我ではなく、魔力切れのようだった。


「訓練所では見ない連中だな」

「アイアンランク以上になると秘密が多いにゃ。自分達だけの訓練場所を持つのは常識にゃ」

「そ、そうなのか…ダイスグレモスって――」

「…レイジ、質問はそこまでよ。曲がり角に着いたわ」


前方は十字路に出来た商店街だったようで、周りの建物はまだ良い状態で残っている。だが左手側からはカサカサとした鳥肌が立つ音がしており、右手側からは聞き覚えのある、ギィーギィーという鳴き声が聞こえてきた。


「進めば挟撃されるにゃ」

「…ここで迎え撃つ。シャケはゴブリンを」


レイジは背後上空から迫る風切り音に気付き振り返る。黒いカラスのような大きな鳥が急降下してくるのが見えた。


「フィーリアは上を…!」


杖を構えたヴィヴィの頭上に、建物の屋根から毒々しいムカデが落ちてくる。フィーリアが咄嗟に抱えて飛び退くと、地面に落ちたムカデは、口から粘液を撒き散らしながら威嚇してきた。


素早く駆け寄ったシャケの魔槍により、毒ムカデは地に縫い留められ、渦巻く風が頭をバラバラにする。すると尾が暴れだしてシャケの背後から迫る。そこへフィーリアのレイピアが振るわれ、風の刃が飛んでいくと尾が切断された。


(デカくて気持ち悪りぃ!なんて世界だ!チクショウ!)


剣を抜き放ったレイジは、急降下してくる黒い鳥に向かって構えたが、鳥は唐突に向きを変えると急上昇していき、数本の黒い羽根だけが矢のように迫る。剣で払い落とすが、頭を庇った左腕に二本の羽根が突き刺さる。


「――ぐっ!?」

「レイジさん!しゃがんで!」


フィーリアの声を聞いて屈むと頭上を風の矢が飛んでいき、再び急降下してきていた黒い鳥を撃ち落とした。


それをギンカが伸縮する腕を振るって捕らえると、メキメキと音を響かせてから投げ捨てて、真っ赤な肉塊が地面に転がった。


(うわ~…メーリンの姿でするなよ)


背後では炎が上がり、新手のムカデが急速に炭化していく。その隣では赤い目をしたゴブリンが、シャケに躍りかかり魔槍で貫かれていた。


「腕を見せてください。治療します」

「あ、ありがとう…」

(オレなんもしてねぇ…それどころか怪我して足手まといかよ)


ムカデ二匹とゴブリンは半透明の黒い魔石を残し、黒い鳥だった物は残ったが放置して進む。ヴィヴィがレイジの頼りなさにブツブツと文句を言い、フィーリアが宥める。


その後、十字路を左折して進むと右奥の民家からムカデが数匹現れ、左奥の傾いた柱には大蛇が巻き付いていた。


靄が立ち込めて霞む中、遠くに巨体の人型が槍のような長物を手に立っている。レイジ達に気付くと、手前にいたゴブリンを踏み潰しながら走ってきた。


「デカいのがいるぞ!?」

「…トロルね。あれは私がやるわ」

「レイジさんはここに」


杖を掲げたヴィヴィの頭上に、炎の長大な槍が生み出されると、迫る巨体のトロルに向かって放たれた。


それを追う様に飛び出していくシャケとフィーリアは、それぞれ大ムカデと大蛇に向かっていく。ギンカと一緒に取り残されたレイジは、辺りを見渡して背後から迫る猪らしき存在に気付いた。


「――ふぅ。よっしゃ!こい!」


気合いを入れて構えたが、隣にいたギンカが足元の拳大の石を取り込むと、猪に向かって右腕を振るう。投擲された石は狙い違わず猪の眉間に当たって倒れ、そのままレイジの足元まで滑ってきて止まった。


「…せいっ」


若干気の抜けた掛け声と共に剣を降り下ろすと、猪の首を半分ほど断ち切り、魔石に変わった。


(くっ!…いや、いいんだこれで。安全に倒せたんだから…)


心にモヤモヤしたものを残しながら前を向くと、首のない大蛇が残っていてシャケが解体を始めている。バラバラになった大ムカデと炭化したトロルは魔石になっていた。


(ほんと強いなぁ…ん?アナコンダか?皮と…キモッ!?)


内蔵を短剣で掻き分けたシャケが黄緑色した袋を見つけると、瓶詰めして背負い袋に入れた。


「魔物って食べれないんじゃなかったのか?」

「食べないにゃ。麻痺毒の袋は素材になるのは常識にゃ~」


何も知らないレイジに自慢気に応えるシャケ。

悔しいレイジは顔を逸らすと、前方を確認していたフィーリアが安全を伝えてくる。


東へ進み続けると昆虫系が増えていった。

ムカデや大蟻がほとんどだったが、大蜘蛛や巨大カマキリ、モスキート系の吸血虫、蛇腹の甲殻を背負った二足歩行する虫が時折現れた。


黒光りするヤツも一匹現れ、ヴィヴィが悲鳴を上げながら炎の大蛇を乱舞させると、危うく迷宮が火の海になるところだった。


「…この辺りが東の死街迷宮へ続く内郭門との中間ね。門まで行くと帰りが夜になるから引き返すわよ」

「虫ばっかで嫌にゃ~早く帰るにゃ」


シャケが倒した大蟻を魔槍を使って払い除ける。消えずに残ったこの大蟻は、先程まで死霊と化した獣人探索者と争っており、東門が開いている可能性があるとわかった。


(気持ち悪い…吐きそうだ…)


口を抑えて顔を背けたレイジ。フィーリアに背中を擦ってもらうと幾分か楽になった。


「大丈夫ですか?レイジさん」

「大丈夫…」


凄惨な光景は見慣れたと思っていたレイジも、長時間続く緊張や腐臭、巨大昆虫の群れに襲われて精神的に滅入っていた。


「…だらしがないわね。そんなでは任務を続けられないわよ?」

「…わかってる」

「レイジは虫も触れない都会っ子にゃ~♪」


青い顔して黙々と歩いていると、どこからかキーンという音が近づいてくる。


「何か来るにゃ!」


身構えたシャケの隣では、レイジに言われてメーリンの姿をやめたギンカが身体をぷるぷる振るわせていた。


少しすると前方上空を低空飛行する鈍色の卵が見えてくる。

赤黒い火花を散らしながら家屋に激突すると、何本かの金属パイプが伸びてきて辺りを探り始めた。


パイプの先端には隠れるようにして目玉があり、その一つがレイジ達に向けられると、全てのパイプが反応して振り返る。そして再び飛び立つと旋回を始めた。


「ガーゴイルにゃ!」

(――ってジェット飛行かよ!?)


赤黒い軌跡を残しながら頭上を横切るミサイルのような卵型ガーゴイルは、急旋回を繰り返しながら徐々に詰めてくる。


囁くフィーリアの前方で風が巻き起こると、竜巻となって卵型ガーゴイルを包み込んだ。だが勢いのついた状態のそれは竜巻の中を高速で突き抜け、下部の鈍色をしたパイプが蛇のようにうねると、黒い矢が撃ち出された。


シャケが余裕をもって回避するも、曲線を描いて追尾してきた黒い矢に、慌てて魔槍を振るう。お返しとばかりにギンカが投擲した石をガーゴイルは軽々避けて急上昇していく。


「…レイジ!後ろよ!」


ヴィヴィの声に振り返ると、少し離れた場所に薄汚れた町娘風の女が立っていた。

頭をだらりと下げていて汚れた長髪が顔に掛かり、表情は見えない。


「――人?あ、偽者…いや待てよ?転送されて囚われた人か!?」


突然駆け出した女はレイジに飛び掛かると顔を上げる。その目は赤く、異様に尖った歯で噛み付こうとしてきた。


「――っ!バケモンがっ!」


力任せに横へ投げ飛ばすと、女の腕があらぬ方向に曲がる。しかし意に介さない女は再び立ち上がり飛び掛かってきた。


「――ふぅ…斬る!」


声と共に抜き放った剣で頭をはね飛ばすと消えていき、後には屑魔石が残った。


「よっし――!?」


イメージ通りに出来た喜びを声に出して表していると、ギンカに腕を引っ張られ、すぐ横を黒い矢が過る。


「…油断しないの!新手が来る。ガーゴイルは私達に任せてシャケと一緒に相手をして」


通りの先を見ると前からは大蜘蛛が二匹迫り、後ろからは見るからにスケルトンと分かる人骨が、ボロボロな剣と盾を手に走ってきていた。


シャケが魔槍を構えて大蜘蛛を迎え撃つと、レイジはスケルトンに向かう。


ガーゴイルが強風を受けて姿勢を崩すと、建物に当たって瓦礫と共に落下してくる。待ち構えていたギンカが数本のパイプに掴み掛かり、溶かして吸収した。


直後、パイプの付け根から黒い影が現れ、鞭となってギンカの腕を断ち切って逃れる。分断されたギンカの腕はスライム形状になり、本体まで飛び跳ねてくっつくと元通りになった。


割れたガラス窓から覗く赤い目玉は世話しなく上下左右に動き、黒い影が金属パイプの脚代わりとなる。それをウネウネさせながら移動していき、ヴィヴィに組付こうと跳ねたが、炎の槍を下部に受けて燃え上がった。




「――せやっ!っと!うぉ!?」


レイジはスケルトンと一進一退の攻防を繰り返していた。

スケルトンは巧に剣と盾を使い、レイジの振るう剣を受けとめ、受け流しては反撃に剣で払い、突き、盾で打ち据えてからの斬り上げといった連続攻撃を繰り出して苦しめてくる。


(くそっ!スケルトンてこんな強いのかよ!?)


スケルトンが振るう剣を銀の鞘で受け止め損ねたレイジは、左脇腹を浅く切られる。一歩後ろへ下がると目の前に盾が迫り、突き飛ばされてしまった。


倒れたレイジに向かって剣を突き下ろすスケルトン。鞘で払いつつ、盾を構えるスケルトンを蹴りつけて距離を取った。


斬りかかってくるスケルトンの剣をギリギリで避けると、剣で腕の骨を砕き、盾に体当たりをする。倒れたスケルトンを踏みつけ鞘で首を打つと頭蓋骨が転がった。


「――っはぁ、はぁ、はぁ」


飛び退いて呼吸を整えていると、スケルトンの身体がカタカタと震えだし、盾を捨て起き上がろうとする。


「…聖水を使いなさい」


振り返ると小瓶が放り投げられており、咄嗟に鞘を捨てて受け取る。聖水を振りかけられたスケルトンは灰になって消えていった。


「はぁ、はぁ…聖水…忘れてた…」

「…事前に情報があったでしょ?」

「まぁまぁ。レイジさん。治療しますからこちらへ」


鞘を拾い灰の中から魔石を見つけようと探すが見つからず、フィーリアからスケルトンに魔石はないと言われる。


「…死霊に魔石はないわよ」

「――にゃ~!やめるにゃ!独り占めはだめにゃ~!」


ヴィヴィの横ではギンカがガーゴイルの残骸に伸し掛かり、シャケが引き剥がそうと騒いでいた。

残っていた銀色パイプが粗方無くなると、シャケが本体にしがみついてフーフーと唸る。


「…もぅ欲張りね。ルーティ達と大違いだわ」

「あはは…私はいらないですから仲良く分けあってくださいね」


治療を終えたフィーリアがそう言うと、ヴィヴィも分け前を放棄して、レイジ達で三等分する事にした。

二メートルを越える卵は重く、レイジが担ぐとゆっくり歩き出す。


「わぁ~力持ちですね♪」

「――ど、どうってことないさ。おぉ?」


急に重さが増してバランスを崩すと、卵の背後にはシャケがしがみついていて激怒するレイジ。




中央への内郭門まで数回の戦闘をこなし戻ると、六つの鐘が鳴り響く。門の外では卵を見た自警団員達から、三組目の討伐パーティーだと言われて讃えられた。


「…さて、東は虫が主体で死街迷宮に近づけば近づくほど死霊が増えるようね。明日は西へ行きましょ」

「あいつは…まだ彼女が地下要塞いると思っているのか?」

「可能性はありますが…あの迷宮を一人で地下要塞まで進むのは不可能でしょう。まず食糧がありません」


帰りに探索者ギルドの前を通ると人だかりが出来ており、シャケが聞きに行くと慌てて戻ってくる。


「禍罪の西で赤い目をした黒髪の男が暴れているのを見たらしいにゃ!赤黒く光る剣を振り回して魔物も探索者も見境なく襲うらしいにゃ!」

「――!…あいつは、もうだめなのか?」

「…おそらく飢えに苦しみ魔物を食べたのよ…もう助からないわ」


ヴィヴィが伝えるとレイジは目を閉じて頷き、自分の手でけりをつけたいと言う。


「焦らず明日出直しましょう。夜間の探索はほとんどのパーティーがしていないようです。濃霧になり闇の中では探索は無理ですから」


冒険者ギルドで少ない素材を換金し、シャケはギルド職員に呼ばれて解散となる。


卵を担ぎギンカを連れたレイジが大樹支部まで戻る頃には、日がだいぶ傾いて薄暗く、うっすら霧が出ていた。


「――珍しいな?霧か?」


ギンカは応えないが首を傾げ背後からついてくる。




支部は内装が粗方完成していて、メーリン達も今日の仕事を終えてレイジを待っていたようだ。

担いでいた卵型の金属塊に驚きつつも祝ってくれる。


「では私達はこの後ギルド本部に連絡があるので帰りますね。ナッシュさんが今夜から内郭門近くにある空き屋に住むそうなので、何かあれば知らせてください」

「あぁわかった。お疲れさま。また明日な」


自室に金属塊を置くと、ギンカにちょっと出掛ける事を伝えて留守番を頼む。孤児院へ向かうが辺りは霧が濃く、一瞬禍罪大迷宮に迷い混んだかのような感覚に囚われ、辺りを見回すと人っ子一人おらず、レイジは急な不安に襲われた。


「な、なんだよ…こんなこと今まで――!!」


その時、遠くからキーンというつい先程聞いたばかりの音が聞こえてくる。恐る恐る西の空を見ると、小さな点が一つ徐々に大きくはっきり見えてきた。


(う、嘘だろ?なんで…あ、取り返しに来たってやつか?…ってヤバい!どうする!?)


剣を抜き放ち構えたが高速で飛来する卵型ガーゴイルは、頭上を通過していく。


(あ?…あ、あっちは孤児院が!?くっ!追いかけねぇと…?――!?)


ガーゴイルを追って走り出すと、途中で方向転換して向かってくる。


(やっべ!近づきす――!)


その時ガーゴイルから黒い矢が複数発射される。

レイジは目を見開き、自身の死を予感した。

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