表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/12

第9章:バイト禁止?じゃあ配信で稼ぐしかない!

ヒカルは茜がSNSを使えないと思っていた? そんなわけない!

この章では、茜がネットで生配信をして、ヒカルが副校長に借りているお金を稼ごうとする。

火の玉あり、謎のドネーションあり――こんな頼れる友達がいれば、人生なんとかなるでしょ?

「プロジェクターの代金を一円残らず払うか、クビだ!」

副校長の言葉が、ヒカルの頭の中で響いていた。彼は学校の外でジュースを飲んでいた。


「その飲み物、そんなに元気出るの?」

茜が隣に腰を下ろし、興味津々に尻尾を揺らす。


「冷たいと、もっとね」

ヒカルはかすかに微笑んだ。


「そうだ!」

キツネ娘の目が仮面の下で輝いた。

「お金を稼ぐために、動画を作ろうよ!」


次の日、ショッピングモールにて:


「みなさーん、こんにちは!」

茜がカメラに向かって手を振り、キャップの下で尻尾が自由に揺れていた。


「ま、待って、これ生配信なのか!?」

ヒカルがパニックになりながら言った。

「止めるボタンはどこだ……?」


「見て、ドネーションだよ!」

茜が画面を指差す。

「『かわいい子』、『素晴らしいコスプレ』……コスプレって何?」


「嫌ならやめた方がいいかも……」


「トリックを見せてあげる!」

彼女の手のひらに火の玉が現れた。


「う、うん……特殊効果ってやつだな!」

ヒカルが引きつった笑いを浮かべた。


月曜日、ヒカルは封筒を副校長の机に置いた。


「これが、お金です」

そう一言だけ言って、部屋を出た。


副校長は口をあんぐり開けながら、封筒の中の大量の札を数えた。


バシン。

姿を消した茜が、尻尾で彼の頭を叩いた。


「な、何だと……!?」

彼は頭をさすりながら、毛のある何かにぶたれた感触を疑った。


廊下に、誰にも見えない小さな笑い声が響いて消えていった。

今回は短い章でしたが、楽しんでもらえたら嬉しいです。

こんなふうに助けてくれる茜みたいな友達がいたらいいなって、ずっと思ってました。

ヒカルも、一人じゃないって感じられたからこそ、どんなに大変でも乗り越えられたのかもしれません。


ちなみに、私の手術はまだです。もうすぐかも?

それはさておき、こうして少しでも読んでくださった皆さん、本当にありがとうございます。

茜にも感謝ですが、何よりこの冒険を見守ってくれる読者の皆さんに、心から感謝を――!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ