あとがき ft. 裏話 & 第二部の宣伝
こんにちは! 黒月セリカです!
『記憶喪失のわたしが契約悪魔と精霊を追う理由』:<第一部. 契約悪魔と精霊の交差点:忘却の契約と廻る歯車>をここまで読んでくださりありがとうございます!!
とりあえず、内容の面白い、面白くないは一旦置いておいて、失踪せずにここまで書き上げることができたのが本当に嬉しいです。
毎日投稿もせず、また一週間以上更新が停滞していた時もありましたが、足跡を付けてくださった方々達のお陰で、楽しく、自分なりのペースでゆっくりと投稿することができました。
書き方にまだ慣れておらず、未熟な部分も多かったと思いますが、楽しんで読んで頂けたらとてもうれしい限りです!
でも、正直、第一話と比べて自分的には、情景やキャラの様子を細かく書けるようになれたのではないかと、勝手に自負しております。
そういえば、「…」の書き方や、一字下げ、記号の使い方など、基本的なルールを完全に無視して書いていることについて、これまで何度かご指摘をいただきました。
そのたびに「やっちまったな」と思うこともありました。
ですが、この作品に関しては、書き方を統一するためにも、あえてこのままのスタイルでいこうと思っています!!!!これも私の作品の個性だろ精神だぁ٩(。•̀ω•́。)و
そして、彼女たちのこれからの物語が気になっているそこのあなた!!
なんと――第二部を出します!!なんなら、三日以内には出せるほど意欲的ですわ!!
正直、「謎の部分は全部アキラに吐かせて、その後二人は記憶を探す旅へ~完!!」みたいな終わらせ方もできなくはないですが、私はまだまだこの物語を書きたいんです!!
それと、第二部の一話がまだまだ投稿されていない状態のリアタイ勢様の方へ!!
次の話にて“大見出し”と第二部初登場キャラの台詞のワンフレーズを名前を伏せた状態で、限定公開してますので、是非覗いて行ってください!!
では、改めまして、第二部に向けて、あらすじを大公開しちゃいますね!
あらすじ:
「記憶を探す新たな旅路として、歪みの力が定期的に確認されているオルフィエラ王国に一人で訪れたセシル。
そこで彼女が出会ったのは、先代王の娘でありながら王国から孤立していた幼い女の子と、その仕え手である青年だった。
そこでの生活を余儀なくすることになったセシルは、クロノスから伝えられた疑念を抱えながら、過ごして行くうちに、表向きは平穏を装うこの王国の奥底で、かつての繁栄を蝕む歪みが潜んでいることを知ることになる。
セシルは歪みの力の正体を探すと共に、王国に隠された隠されていた闇に奮闘するが、“自分の失われた記憶を取り戻したい”、“困っている人を助けいたい”、という漠然とした思いだけでは、留まることも許されない――セシルが対立する事となる、大いなる神秘的な脅威と出会ってしまう」
以上です!!では、第一部をここまで読んでくださって本当にありがとうございます!!
✿✿✿
さて、ここからは本編には書いていない設定や、個人的なこだわりポイント、ボツになった設定案などをまとめた、キャラクターの裏話をお届けします!
もちろん、第一部のネタバレがたっぷり含まれているので、まだ読んでない方は要注意です!
かなり長くなっちゃうかもしれまうので、流し読みしても良いですし、気になるキャラだけ読んでもOKですし、もちろん、全く読まなくても物語には影響ありません!
仮に、ここで初めて公開する情報も、次の部でさりげなく会話に出たりするので、気にしないでくださいね。
とりあえず、ここでは、「実はこんなにいろいろ考えてるんだよ!」という気持ちを込めて、沢山書いていこうと思います!
✿キャラのイメージ花について
各キャラには、一種類ずつ“イメージの花”を設定しています。
花言葉を意識したり、これからの展開に繋がるように選んだ部分もありますが、それ以上にキャラのイメージカラーを表現するための要素が強いです。
花言葉は諸説あるので、調べる際、占い感覚で「もしかしてこれかな?」くらいの軽い気持ちで楽しんでください。
そして、もしよければ、ポジティブな意味だけではなくネガティブな意味の方も見てもらえると、よりキャラの本質に近づけるかもしれません。
これからも花言葉のような言葉遊びを物語の中に取り入れていくので、お楽しみに!!
では、今回書いていったキャラの目次です。
✿セシル
✿クロノス
❀エルナ
❀アキラ
✿ルカ&ブリギッタ
✿エンデ
✿あの者
◇◇◇
✿セシル:黒のスカビオサ
<本編には書いていない設定>
長い綺麗な黒髪を持つ10代後半程の少女。
クロノスとの契約で過去の記憶を失っているものの、常識的な知識はある程度、覚えているようで、自分でも驚くことがあるようだ。
怪我をしても心配をかけまいと、我慢したり自身の負の感情を押し殺す癖があり、クロノスに見つかるたびに頭にチョップを食らいながら怒られているとか。
幼少期からエルナに剣術を教わっていたことで、武器を振るうことや、魔獣や敵意を向けてくる存在と戦うことには抵抗がない。
だが、クロノスやエルナとは違い、いくら敵意を向けられても武器を持たない相手に対して剣を向けるのは苦手なようだ。
剣やウィップソードを難なく扱っているが、実は才能があるわけではなく、夜な夜な一人でこっそりと武器を振るい、涙目になりながら練習を重ねているらしい。
それにも関わらず、なぜ最初からウィップソードを華麗に扱えていたのかというと、過去にセシルとエルナを助けるためにクロノスが無意識に繰り出した、鞭のような鎖攻撃が印象に残っていた為、その日以来、木のツルを鞭に見立て、ひたすら真似して振り回していたらしい。
ウィップソードだけでなく、クロノスの鎖を鞭のようにしならせて巧みに扱うシーンもあり、体に染みつくほどの練習を積み、それを見事に発揮していることがわかる。
片手剣に関しては、エルナの剣の流派が体に変に染みついてしまっているため、セシルには合わず、思うように使いこなせていないようだ。
よって、刃の伸ばしていないただの剣の状態では、綺麗に振り回す事ができず、盾替わりとして使ったり、端的に突き出す事しかできていない。
しかし、ブリギッタから託された剣と、伸ばしてウィップソードと併用できる武器を手にしたことで、クロノスに怒られないよう、こっそり練習を続けるという、記憶を失う前と似たような日課を作ることになる。
最近のお気に入りは、クロノスと買いに行くサラミとオーロラソースたっぷりのサンドイッチと、クランベリージュースらしい。
相変わらずナイフやフォークを使った食事は苦手のようで、特に周りからの心配の目で見守られていると逆にプレッシャーとなり過呼吸に繋がってしまうそうだ。
<個人的こだわりポイント>
セシルは純粋な心を持ちながらも、極端な天然系に見えないように意識して書いています。
例えば、クロノスがセシルの新しい服を褒めたときに、「え、何か言いました?」と聞こえていないような素振りをするのではなく、しっかり耳に届いた上で大喜びする、「え!本当ですか!!」というセリフを採用しました。
他のシーンでも無自覚な天然ムーブを極力抑えつつ、素直でおてんばなリアクションを意識しています。
彼女は記憶喪失であるため、読者目線とは異なり、自分自身の過去を一切知らないという前提で書いております。
その為、行動や言動に矛盾が生じないよう、彼女自身も「どうすればよいのかわからない」という不安定な感情を丁寧に調整してみました。
<キャラの裏話>
セシルの設定を考える上で一番悩んだのは、ズバリ!彼女の名前です!
「黒髪でウィップソードを扱い、純粋ながらも魔獣や武器を持った相手にガシガシ戦いを挑める、お姉ちゃん大好きな少女」というイメージは、物語を書き始める前にすでに完成していました。
しかし、ネーミングセンスがないせいで、全然名前が思い浮かばず...
最終的にはかなり思いつきであるセシルという名前に落ち着きましたが、今ではとても気に入っています。
✿ クロノス:赤のダリア
<本編には書いていない設定>
貴族と間違えられるような立派な服装を纏い、人間ではあり得ない尖った形の耳を持つ男性。
ただ、尖った耳といっても極端なものではなく、人間の耳を少し上に引っ張った程度の鋭さである。
大小さまざまな真紅色の鎖を操り、他人を攻撃したり、縛ったりすることができる。
セシルには本来の力はまだ使えないと最初は発言していたが、どうやら自分でも知らないうちに何度かその力の片鱗が使えており、最終的には“とある条件”を満たした事で、止めた時間分の重力を体に喰らうという代償に時を止められることができた。
そして、どうやら今は使おうとしないが、とある条件下で使える、それ以上の力を隠し持っているようだ。
他には、掌に自身の力を集中させ、他人に流し込むことで攻撃する技も持っている。
威力はあるものの、鎖とは違い近距離に近づかなければならないという欠点があるため、普段は使用しない。
また、人間相手には回し蹴りなどの蹴り技を心得ている。
拳を使った攻撃は行わないのか?と疑問に思うかもしれないが、本人曰く「力加減を間違えると力が込もり、人間相手でも一発で殴り殺してしまう可能性があるから」との理由で、意識的に避けているようだ。
その為、相手に手を出している(物理)の時はかなりご立腹の時だけだそうだ。
逆を言えば、手を気軽に触らせたり、自分から触れたりする相手にはそれ程、安心と信頼を置いているという事だ。
ちなみに、「悪魔」と「契約悪魔」は別の種族である。
「悪魔」は他者と対等な契約関係を結ぶことはなく、貪欲な者に対して自らを契約悪魔と偽り、不利益を被らせることがある。また、自分より弱い立場の存在を平然と襲うこともあるらしい。
名前は似ているが思想が全く異なっている為、悪魔と契約悪魔はお互い仲良くできないようだ。
そして、セシルがブリギッタに「かわいい!天使!」と言っていた際、近くでクロノスが苦虫を噛み潰したような顔をしていたと、ルカから報告が上がっている。
最近は衣類を扱っている店の前を通るたびに、自分の服を軽く摘みながらショーウィンドウをちらりと見ていると、隣で歩いているセシルは気が付いているようだ。
<個人的こだわりポイント>
一番気をつけたのは、セシルに対して恋心を抱いているように見えないようにすることです。
体を抱き寄せたり、肩や手を掴んだりと、ボディタッチが多い反面、エルナとのシーンを強調したり、セシルを叱ったり、守ったりと「心配」に基づいた行動を意識的に描写することで、恋仲には見えないよう調整してみました。
また、クロノスの感情が芽生える前と、セシルたちと行動している時の考えや行動が対比するように、要所要所でその小さな変化を入れています。
また、セシルに限定されますが、「彼女の髪を耳にかけてあげる」という仕草を通して、セシルに対しては決して心の壁を作らないという暗示を込めています。
<キャラの裏話>
実は、契約悪魔という種族は元々、悪魔と異なる種族の混血種の設定で、初期案のクロノスは吸血鬼と悪魔の混合種設定だったんですよ。
ただ、吸血鬼=吸血シーンという連想が出てきてしまい、吸血シーンを設けるにあたって、セシルを吸血相手として絶対に使いたくなかったです。
えっ、だって、そんなのパートナー以上の関係になっちゃうじゃん!?!(クソデカボイス)
それに血ばっかり求めないで、セシルと美味しそうにサンドイッチを一緒に食べて欲しいじゃん!!
この様に自分の中で色々と解釈不一致を起こし、この設定は破棄行きになりました。
混血種と言うシンプルな設定を捨てた代わりに、ストーリーの根幹に関わる超重要設定を契約悪魔達に授けました。
まぁ、でも、番外編のハロウィンスペシャルとか書く機会があれば、彼には吸血鬼の格好でもさせようかな...とは考えてます。
そして、彼の名前であるクロノスは神の名前から付けさせて頂きました。
これから出る契約悪魔は共通して神の名前から出す予定ですので、気になった際は調べてみて欲しいです!
おまけ:クロノスが途中で話を出していた、同じ人型である契約悪魔の名前や能力、そして、その契約悪魔が使う武器は既に決めております。
使う武器は伏線として、第26話にしれっと出しております。まぁ、肝心の出番は......
そして、26話と言えば、第二部で登場するとあるキャラが使用する武器も、ある種の伏線としてガッツリ登場させております。
❀ エルナ:白のリナリア
<本編には書いていない設定>
セシルとは違い、黒髪ではない色合いの髪色を持つ少女。
髪の長さはミディアムロングである為、長く伸ばしているセシルの黒髪を自由にアレンジするのが大好きで、しばしば遊ぶように髪を結っている。
武術の才能に関しては、実はセシルよりもエルナのほうが遥かに上である。
様々な武器を容易に扱うことができるだけでなく、治癒魔法という人間の中でもごく限られた才能ある者しか使えない力を持つ天才少女。
ただ、武術に関しては、ポテンシャルはあるものの、セシルの様に自主練はあまりしてない為、側から見ればセシルにいつも守られている、か弱い少女にしか見られていない。
<個人的こだわりポイント>
手番が一番少ないからこそ、インパクトを強く残したい!セシルとクロノスにとってどれほど存在が大きかったのかを伝えたい!という思いで、序盤はかなりダークに仕上げて、かなり重々しい話にしました。
そして、彼女には「才能持ちの不幸者」というテーマを掲げて書いております。
彼女は精霊の器として、未完成の状態で実験に巻き込まれ、最期を迎えてしまう。どれほどの才能があろうとも、それだけでは運命に抗えない──そんな無常さを表現してみました。
ちなみに、このテーマはかなり後の展開で突如として顔を出すかもしれないですよ。
<キャラ裏話>
実は、書き始める前の初期段階ではエルナとセシルは姉妹設定ではなかったんですよ。
当初は「精霊のことをすべて知っている万能少女」として登場させ、封印された存在として解放される予定でした。
しかし、途中で離脱させるものの、セシルと仲良く交流している癖に全く精霊の事を話そうとしない、おかしなキャラ且つ、色々と物語のバランスが崩壊するキャラになる。と判断し、ボツ行き。
また、セシルも本当はクロノスに惹かれていたものの、「親友」であるエルナに譲っていたという三角関係的なドロドロ展開も一瞬考えたが、こちらも即ボツ。ボツ一択!!!
最終的に、エルナとクロノスとの深い想いを書く一方で、セシルとクロノスはあくまで「パートナー」としての関係性にしたい。
そして、セシルとエルナは想い合う近しい仲にしたいという方向性で固まり、現在の設定となりました。
おまけ:エルナに関しては、基本的に戦闘描写はありませんが、彼女が戦う際に使う属性は第一部で何度も登場させています。
その属性は、まるでセシルをそっと背中から支えるような存在として、それとなく描かれており、彼女の影のような優しさを象徴してみました。
そして、「精霊のことをすべて知っている万能少女」の設定のうちの一つを第二部に登場させる、とあるメインキャラに移植させました。名残兼伏線として、実は第1話にサラッとその設定を書いてみました。
❀ アキラ:藤色と紫色のカンパニュラ
<本編には書いていない設定>
精霊様を想うあまり、その存在を崇拝し、時に激昂するほどの熱を持っている...と思いきや、実は誰よりも精霊を憎み、滅びを願っているという想いを抱えていた男性。
クロノスに作らせるほど、短剣を使うことにこだわっており、その理由は「刺して仕留めた獲物の最期を間近で感じたい」という、狂気じみた理由の一方で、剣術には縁がなく、短剣ならある程度振り回せば相手に確実に当てられる、という実用的な理由もあった。
過去に家族を目の前で燃やされるという壮絶な経験を持つ為、火には人一倍敏感であり、馬車が炎を纏った魔獣に襲撃された際も、セシルやクロノスより先に火の気配に気付き、思わず窓から視線を逸らしていた。
そして、幼少期、家族を失った後、あの者に連れてこられる形で教団へと入団した。
また、精霊様への執着の裏には、「家族を奪った相手が精霊を崇拝しているならば、自分も精霊と同等の存在を作り、そいつを蹴落としてやればいい」と、復讐のための歪んだ思考の積み重ねがあった。
そのために精霊の力を求め、その力を得るための「器」を必要としており、そして才能ある器であるセシルとエルナを見つけた時。
――アイツは家族の皆んなを燃やし、満足そうに嘲笑っていた。ならば、自分も火を使い、燃やせば、欲しいものを全て手に入れられるのではないか?
と一つの歪んだ確信が生まれてしまった。
復讐のために求めたはずの力は、いつしか「力を渇望する自分」そのものとなり、魂に刻まれてしまい、最終的には、精霊を侮辱された時、理性を失うほどの怒りへと変わってしまっていた。
因みに、アキラがセシルに聖杯と果物を食べさせて、セシルが光り輝いていた事に対し、喜び、「あの者に良い報告が出来る」と言っていたが、これは、自分の成果を伝えて、教団のフラワーホルダークラスの情報を上手く貰おうと思っていたからだ。
おまけ:彼が歪んだ姿になった瞬間は、セシルがルカやクロノスと共に屋台で買ったジュースを飲み、突然腕に痛みを覚えた時である。
なぜ、セシルの腕が痛んだのかと言うと、本来この世には存在し得なかった歪みが、無理やり生まれた為、共鳴するように反応しております。
また、クロノスがセシルの腕の異変に気付き、応急処置のために動いていたのと同時に何かが燃える匂いを嗅いでいたが、この時点ではまだ騒ぎにはなっていなかったものの、すでに彼は暴走し、微かに火の手が上がっていたという。
そして、彼の年齢は明言しておりませんが、10代ではなく20代以上であることだけは確かである。
<個人的こだわりポイント>
彼は、「歪んだ確信」と「子供で止まった大人」をテーマに取り入れてみました。
彼はクロノスに匹敵する長身を持ち、冷たい口調をしているが、一人称は「僕」にしました。
これは育ちの良さの暗示でもあり、家族を失った当時の言葉遣いがそのまま残っていることを示しています。
また、書き始めはまだ魂の損失が酷くないのを表す為、更に陽気口調なキャラクターを想定して、語尾に「〜や♪」といった口調で書いていきました。
しかし、話を進めるうちに、キレた時の冷淡な口調が多くなり、序盤の彼の口調とはかなり乖離してしまう事が増え、失敗したな...とかなり反省していました。
しかし、これをどうにか活かしたいと言う思いから、契約を機に口調が大きく変わったという設定ではなく、取り繕っている姿や自身の思いを隠したい時は陽気な口調が多く、本性を見せる時は基本冷淡な口調であるという後付け設定になりました。
<キャラの裏話>
アキラを書き始めた時は「精霊様大好きな悪逆非道の狂人」というシンプルな悪役にする予定だったが、10話ほど書いて、彼の最期を考えるうちに、今のような複雑なキャラクターへと徐々に変化しました。
目標としては、「やったことは絶対に許されないが、120%憎むべき存在かと言われると悩んでしまう」という絶妙なラインを狙ってみました。
また、第47話ではアキラの感情や彼なりの行動を最期に相応しい形で色々と書いてみました。
おまけ:彼のフルネーム「ジングウアキラ」には、世界観に関する示唆を込めています。
セシルたちの世界について、通貨の見た目や店や建物の様子などは軽く触れつつも、あえて詳しく描写していませんでしたが、これで察する読者様もいたかもしれません。
実際、連載序盤でセシルたちがいる世界観ついて鋭い指摘を受けた時は、かなり驚きましたw
✿ルカ&ブリギッタ:青のアスター&オレンジ色のキンセンカ
<本編には書いていない設定>
セシル顔負けの大人びた口調の十代前半の少女・ブリギッタと、元気はつらつしていながらもどこか闇を抱えている十歳にも満たない少年・ルカの二人で鍛冶屋を経営している。
血の繋がりのない“おじさま”に街で彷徨っている所を拾われ、実の子供のように可愛がられていた。
しかし、セシルたちが訪れる少し前に、おじさまは原因不明の病に倒れ、そのまま帰らぬ人となった。
彼女らの元の姓は捨てたも同然なので、フルネームで名乗る時はおじさまの姓を使っている。
現在の鍛冶屋は、ブリギッタが接客、ルカが材料の買い出しを担当し、武器作りは二人で協力しながら行っている。
おじさまの人脈のおかげで、常連客や口コミによる新規客が絶えず、なんとか余裕のある生活を送っている。
ちなみに、セシルたちの出会いのきっかけとなったルカがひったくられた袋には、かなりの額の金や材料が入っていた。
これは、手の不自由なブリギッタの代わりに材料を調達した物と、注文された武器を届けた際に受け取った代金である。
おまけ:アキラがクロノスに渡していたお金が入った袋は、クロノスが鍛冶屋に押し掛けてきた男をボコそうとした前に、一旦ルカが預けていたとか。
また、アキラの一件があってからというもの、セシルとクロノスは、彼女たちの鍛冶屋兼住居となっている場所で一緒に過ごすようになった。
もっとも、ただの居候というわけではなく、セシルとクロノスは魔獣を倒して得た報酬金や、依頼に必要な素材などを代わりに集めてくれるため、それなりに助けられている様子だ。
<ブリギッタの過去>
クロノスは、ブリギッタの片腕が契約悪魔の力で奪われた可能性を示唆していたと思います。
実際には彼女の実の父親により、ある日、「返しやがれぇぇ!」という怒声とともに、突如背後から腕を一振りで切り落とされたそうだ。
幸いなことに、血は一滴も出なかったため、出血多量で命を落とすことはなかった。
彼女はこの出来事をきっかけに、今よりも幼いルカを連れて痛みを忘れるほどの恐怖に狩られながら家を飛び出した。
<ルカの思い&こだわり>
ルカは、腕を痛めて苦しんでいたセシルに泣きついていたが、その涙には彼自身の過去の出来事や、「自分のせいで悪いことが起き続けている」という幼いながらも自責の念が込められている。
原因は姉であるブリギッタの腕の事だったり、自分の親の事だったり、はたまたお世話になったおじさまの事だったりと様々な事積み重ねによる物である。
そして、彼には、他人の動きを真似る癖がある。例えば、セシルと一緒に手を合わせてクロノスにお願いのポーズを取ったり、姉と一緒に頭を下げたりしていた。
また、セシルに「邪魔なんて事はないよ」と声を掛けられた事で、自責の念を完全に吹っ切れてはいないものの、その言葉にかなり救われたそうだ。
おまけ:ルカの台詞に関しては、実は使っている漢字をすべて「小学2年生までに習うもの」に限定しています。よって、その他の二年生以上で習う漢字は、平仮名表記になっております。
これは、彼のまだ未熟な年齢に合わせた表現であると同時に、文字だからこそできるちょっとした遊び心を取り入れてみました。
このように、文字だからこそできる遊び心や、重大な伏線をサイレントに忍ばせるような仕掛けも取り入れています。
今のところ、それらに関してのごコメントにての指摘をいただいたことはなく、「ああ、上手く文字の中に溶け込んでくれているんだな」と、一人で密かにニヤニヤしています。
<キャラの裏話>
実は、エルナとルカの二人はもともと「モブ女の子Aちゃん」「モブ男の子Bくん」として登場する予定でした。
当初はブリギッタというキャラクターも存在せず、モブ男の子Bくんとその親(父または母)を登場させ、ひったくりに遭った袋を取り返してくれたお礼に、セシルに武器を渡して終わり、というだけの薄い役回りでした。
しかし、物語が進むにつれて、また、追々の展開を考えた上で、訳ありのルカと、片腕を切り落とされた姉というコンビである二人のキャラクターが誕生しました。
また、「なぜ、彼女たちは初対面のセシルたちを家である鍛冶屋に招き入れ、お茶を出してもてなしたのか?」「なぜ、大切な思い出が詰まった武器を初対面のセシルに託したのか?」そうした細かい背景や思いを考えていくうちに、彼女たちは名前を持つキャラクターへと昇華されていきました。
✿エンデ:もみじ
<本編には書いていない設定>
淡い髪色が漆黒のフートから見えており、アキラと交流があった男性。
彼に関しては、もう少し情報が出たらもっと書いていこうと思いますが、軽く触れるとすれば、彼は教団の中ではかなり正常で常識人の分類に入ります。
そして、とある些細なことをきっかけに、アキラには最初うっとうしがられるほど懐き、友人のような関係になりました。
アキラの方も、口では色々と言っていましたが、なんやかんやで教団の中では唯一心を許せる相手だったそうですね。
セシルとは偶然ぶつかった事で、自分の紫苑色の花が描かれた招待状を渡している。
そういえば、招待状に描かれていた花の色が赤に変わった者は燃やされた一方、紫苑色に変わった者は“聖受”に選ばれた証拠である。さて、この聖受とはなんの事なんでしょうね...
<個人的こだわりポイント>
彼はアキラと並んだ時、とげとげしい口調のアキラと、どこかほんわかした雰囲気のエンデが対比になるように書いてみました。
また、口調もそうですが、手をワタワタさせたりと少し頼りなさそうな雰囲気しました。
一方、エンデとぶつかって倒れそうになったセシルを咄嗟に片手で支えたり、セシルの腕を片腕で掴んで離さなかったりと、頼りなさそうではあるものの、軟弱な訳ではないそうだ。
<キャラの裏話>
彼もブリギッタ同様、書き始めた当初は存在していないキャラクターでした。
ただ、アキラがいなくなった後、教団に残るのはセシルやクロノスに敵意を向ける者ばかりになってしまい、その中で、どうやって教団との関わりを書いていくかを考えた時、アキラの味方であり、比較的良心的な立場の人物を登場させたいと思うようになりました。
そこで、初登場である22話を書く直前に追々の立ち回りを考えた上で、エンデが誕生しました。
そして、実は当初、エンデは第一部では登場させる予定は一切なく、登場するとしても早くて第三部あたりから、と考えていました。
しかし、物語の後半でいきなり登場して「実はアキラと関係があって...」と語らせるのは、どうしても印象が薄くなってしまうので、第一部では、セシルに招待状を無理やり渡したり、アキラと交流があるような形で登場させたりと、これから起こる出来事へと繋がる“プチ重要キャラ”として活躍させることにしました。
なお、彼に似た存在を後々の部で唐突に登場させるという展開も一度は考えましたが、あまりに急すぎて不自然に感じたため、その案は見送り、代わりに正式にエンデを登場させました。
✿あの者:まだ不明
<本編には書いていない設定>
黒いマスクとぴったりとしたスーツに身を包み、純白のベールをフードのように垂らした異質な雰囲気を放つ男性。
ただし、この純白のベールは、アキラやエンデが身につけていた漆黒のフードやベールと同じ役割を持つため、普段は黒マスクとスーツ姿でいることが一般的。
そして、彼は白銀の銃や巨大な手の形をした、魔力の塊や魔獣を召喚させたりと、様々な攻撃方法を持っている。
<個人的こだわりポイント>
彼の口調はクロノスやアキラとは異なり、ぶっきらぼうではあるものの、一人称を「私」にしたりと、比較的丁寧な部類にしています。
とはいえ、今後登場予定の丁寧口調キャラと比べると、やや荒っぽく見えるように意識して書いています。
クロノスに向けて魔獣を貫通させる形で銃弾を撃つシーンは、私自身が「もし自分があの者だったら、どんな立ち回りをするだろうか」と考えた際に、急遽思いついて生まれたものです。
このシーンでは、彼が命をどこか軽んじるような言動を取りながら、戦いそのものを楽しんでいるようにも見える。また、口調はごく普通でも、言動はどこかズレている。そんな異常性を意識して表現してみました。
<キャラの裏話>
彼に関して一番悩んだのは、「姿をどれくらい見せるか」という点でした。
実は、アストラル教団の集まりの際、中央で場を火を操り、胸元に青白いガラスのブローチをつけ、漆黒のマントを羽織っている男性が仕切っていましたが、最初の案では、その役目を“あの者” にさせるつもりだったんです。
ですが、火を操るキャラの存在感をより強調したかったこと、そしてあの者がアキラに液体を飲ませて暴走させるという、被虐的ながらも緻密に計算された行動を描きたかったという理由から、彼は今のような立ち位置となりました。
また、セシルとアキラを最後に狙いに行くシーンも、最初は「遠くから影だけ出して、そのまま攻撃して終了」の予定でした。
ですが、“あの者”が出たシーンが22話の最後の三行だけ、とかなり一瞬すぎて空気が薄いし、最後の最後にもう一度 圧倒的な存在感を示した方がいいのでは...?と思い、尺を取ることにしました。
さらに、目元や髪がはっきり見えているのも、当初の設定とは異なります。
最初はアキラやエンデに対になるように全身純白のマントとベールを羽織らせ、完全に素顔を隠す予定でした。
しかし、「教団のボスが自らを姿を隠さない方が、より“強者”らしさが出るのでは?」という思い。そして、何よりも、冷ややかな琥珀色の瞳で、クロノスを見下ろしてほしいという、願望もありました。そんな思いが重なり、現在のデザインに落ち着きました。
全体的な振り返り:
これはエンデ、ブリギッタ、ルカに共通することですが、第一部だけ見ると「本当に必要なキャラクターだったのか?」「いないほうが展開がスムーズなのでは?」とかなり悩んだこともありました。
ですが、話のスムーズさも大事ですが、同時に、「キャラ同士の何気ない交流を見せたい」「その何気ない会話が実は追々繋がっていた」というのをやってみたい!!という思いがあった為、色々とゆっくり展開で書かせていただきました。
彼らはいずれ再登場し、影から支えたり、表立って守ったりと、色々と活躍させる予定ですのでお楽しみにしてください!!
✿✿✿
裏話は以上です!気になった裏設定やボツ設定はありましたか?
それと、本編にて真意が気になるセリフやシーンがあったり、お気に入りキャラやお気に入りシーンがあれば、是非教えてください!!
では次の第二部でもセシルたちの活躍を見守って貰えると嬉しいです!!




